【新卒MVP×リーダー対談】新卒MVPへの挑戦を支えた、共に成長するチームの力【キャリアデザインセンター編 前編】

株式会社キャリアデザインセンター
type転職エージェント TJS事業部 TTAグループ 営業統括局
メーカー部 部長 亀田 享佑(画像左)
かめだ・きょうすけ/2009年入社/大阪府立大学生命環境科学部緑地環境科学専攻
大阪府出身。学生時代は環境活動に従事。人の転機に立ち、ポジティブな影響を与えるため人材業界を志望。二児の父。

株式会社キャリアデザインセンター
type転職エージェント TJS事業部 TTAグループ 営業統括局
チーフ 藤井 拓海(画像右)
ふじい・たくみ/2023年入社/東京農業大学国際食料情報学部卒業
東京都町田市出身。幼稚園時代からサッカーをしており、現在も社会人チームに所属している。大学では体育会の部活に所属し人生の大半をサッカー漬けで過ごしてきた。キャリアデザインセンターに入社後は人材紹介の企業担当として従事。

2024年MVP受賞までの軌跡

2024年4月1日、キャリアデザインセンターで2024年度入社の新入社員を迎える入社式と同時に、2023年度入社の社員の年間表彰も行われました。

そこで見事に「新卒MVP」を受賞したのは、type転職エージェントTJS事業部に所属する藤井拓海さん。
そして、もう1人のMVPは派遣事業部に所属する藤井さんの同期でした。キャリアデザインセンターでは、初の2人同時でのMVP受賞だったといいます。

学生時代には、プロサッカー選手を目指し週6日も練習に打ち込んでいたという藤井さん。
そんな藤井さんがどのような1年間を過ごし新卒MVP受賞に至ったのか、その軌跡を紐解いていきます。

授賞式では自身のキャリアビジョンを宣言

会場はキャリアデザインセンターのオフィスのすぐそばに建つ、「ニューオータニ」。
藤井さんは1年間の業績とパフォーマンスを高く評価され、新人MVPという社会人人生で一度しかとることができない賞を見事に受賞。そして、2024年度の新卒入社社員の前で受賞の喜びと自信のビジョンを発表しました。

藤井さん「受賞については発表される瞬間まで全く知りませんでした。他の事業部のトップの方たちの実績が分からないこともあり、『取れるといいな…』くらいの軽い気持ちで、正直半信半疑でしたね。可能性としては70%くらいの感覚でした。

だからこそ、スライドに自分の名前が映し出された瞬間は、すごく気持ちが高ぶりました。それと同時に、『このままスピーチするのか…』と緊張感が一気に押し寄せてきて(笑)とはいえ、少しは取れるかもしれないという気持ちもあったので、実はあらかじめスピーチ内容を考えておいたんです(笑)」

2024年度の新卒社員含む全社員が見守る中、新卒MVPを受賞した藤井さん。新入社員とは思えないほど堂々たるスピーチの中に時折笑いも加えながら、会場全体が温かい空気に包まれました。

藤井さん「まずは自分が仕事上で失敗をして先輩にカバーしてもらった話でアイスブレイクをしたあとに、今後自分がどうなっていきたいか、未来のビジョンについて宣言しました。

入社1年目(2023年)は、自分個人にフォーカスして業務に取り組んだ結果、新卒MVPを受賞できました。じゃあこの経験を活かして2年目(2024年)はどうするか。僕の目標は、チームとして、事業部としての達成です。『組織として勝てるようになりたい』、このビジョンを大きな目標として掲げたいと話しました。

チームとして売上目標を達成するために動いていれば、結果として自分個人の達成もついてくると思っています。だから自分の売上目標を通過点と捉え、チーム・組織として勝つということを大きな目標にしていきたいと、そんな想いをスピーチで伝えました」

上長の亀田さんは藤井さんの壇上スピーチを振り返り「すごくおもしろかった」と話します。

亀田さん「あの授賞式は『将来こうなれるんだ』と新入社員にかっこいい姿を見せることができる場でもあるのですが、なかなかあんな堂々とスピーチできないですよ(笑)でも、藤井くんの話はすごくおもしろかった。大体の人は真面目なスピーチで、『この度はありがとうございます』のように始まる。でも藤井くんは最初の失敗談が本当にウケていました(笑)そして、起承転結で非常にいい形で締めていたので、周りが『本当にすごかったね』と盛り上がっていました。当日の表彰式後は、社内チャットにものすごい量のお祝いのメッセージが届いていたんじゃないかな」

藤井さん「ずっと返信していました(笑)当時はあまり話をしたことがなかった他チームの課長や部長からも『スピーチが面白かった』と言っていただけたのが、やはり1番嬉しかったです。他にも『800人ぐらいを前にして土壇場であの宣言をできるのはすごいな』と普段は強面の先輩に褒めていただけたことも嬉しかったですね」

そして亀田さんは、藤井さんのスピーチから強い意志を感じたといいます。

亀田さん「藤井くんは、強豪チームでサッカーをやっていた影響もあってか、もともと視座が高いんですよね。ただ、入社当初から『組織』に対する視点を持っていたわけではなく、経験を積む中で徐々に自分自身でその視点を育てていきました。

そして、『上から与えられた目標ではなく、自分で設定した目標をクリアしてこそ成長できる』という話が印象的でした。やはり、そういった考え方ができるのはハイパフォーマーだと感じますし、非常に頼もしく、これからが楽しみですね。純粋に『すごいな』と思いました」

藤井さんがキャリアデザインセンターに入社するまで

納得の理由で新卒MVPを堂々と受賞した藤井さん。そんな藤井さんは、学生時代にどのような考えや軸を持って就職活動を行い、キャリアデザインセンターへの入社を決めたのでしょうか。

藤井さん「本当にサッカーしかやってこなかったので、就職活動そのものについて深く考えたり、密に取り組んだりしていたかというと、正直そこまで強く意識していませんでした。そんな中で、さまざまな企業と関われて社会を知るきっかけになると考え、人材業界とコンサル業に絞って就職活動をしていましたね。大学3年生の秋に、自分のサッカー経験を活かして体育会系の学生を集める就活イベントに参加したのが、就活の最初の一歩でした。

キャリアデザインセンターに入社を決めた理由は、ずばり『人』ですね。よくある『社風が自分に合っている』とか『教育体制が整っている』といった理由ではなく、ある1人の先輩に強く惹かれたんです。

その方は、僕の2つ上の先輩なのですが、最終面接の前に話を聞いていただく機会がありました。そこで自分が抱えている悩みや、今後輩のために取り組んでいることを話したとき、すごく興味を持って聞いてくださったんです。『どうしてそう感じたの?』『この話ってもう少しこういう視点で考えられない?』といったアドバイスや、『うちだったらこういうキャリアが描けると思うよ』などの具体的な話もしてくれました。
人材紹介の仕事って、候補者の過去を紐解きながら未来につなげていく仕事だと思うんですが、その先輩の姿勢から、人材紹介のあるべき姿を感じたんです。自分も、こうやって人の話を丁寧に深掘りしながら、キャリアを広げるサポートをしていきたいと強く思い面接に挑んだところ、ありがたいことに内定をいただき、入社を決めました」

入社後の藤井さんの挑戦と学び

type転職エージェントのTJS事業部のうち、2人が所属する組織が担当するのは、主に商社や流通、メーカー企業のお客様です。

亀田さんの組織は6名のメンバーで構成されており主任1名、チーフ1名、メンバー3名、新卒1名の若いチーム。(※2025年4月時点)亀田さんは部長兼課長のポジションとして一緒に現場に出ていきながら、全員で成長しているといいます。

5月 ~営業現場デビュー~

藤井さんは約1ヵ月間研修を行い、5月中旬ごろに商談デビューを果たしました。

亀田さん「営業研修の一環で5月から6月下旬までキャンペーンとしてテレアポをするんです。テレアポキャンペーンでアポイントが取れたお客様と商談しに行っていましたね」

藤井さん「テレアポキャンペーンでいうと、今もかなり印象に残っているエピソードがあります。キャンペーン中は新卒同士でポイントを競い合うので、かなり気合いを入れてテレアポしていたのですが、惜しくも4位だったんです。キャンペーンが終わった後は緊張の糸が切れたのか、熱を出してしまって…それくらい気合が入っていました。ずっとサッカーをしていたので勝負ごとは負けたくない気持ちが強かったんですよね。負けると何も面白くないですから(笑)

テレアポはもちろん最初は緊張しましたが、テレアポ自体に対して大きな抵抗はありませんでした。人材紹介の『成功報酬型』というビジネスモデルに自信を持っていたからです。そのうえで、『なぜ契約してもらえないのだろう』『自分たちのサービスのどの部分を魅力として打ち出していけばいいのだろうか』を考えながら、テレアポをしていました。その結果、4位という成果を残せたのだと思います」

亀田さんからみた藤井さんの成長

自身の努力と高い視座やポテンシャルをもとに、ハイパフォーマーとして着実に結果を積み重ねた藤井さん。しかし、そんな藤井さんでも入社当初は亀田さんが心配に思う部分もあったそうです。

亀田さん「学生の頃って、自分と似た考えを持つ人、気の置けない仲間・チームで過ごす時間の方が多いですよね。しかし、社会人はさまざまな立場やバックグラウンドの人たちと関わり、さらにお客様とのやり取りも増えていきます。

入社当初の藤井くんは学生時代のままのスタイルで進んでいたので、実は少し尖っていた時期もあったんですよね(笑)そのため、言葉遣いや伝え方によって誤解を生んだり、衝突したりする場面が出てきました。実際、メールの文章を見ても『少し過激かもしれない…』と思うことがあったほどです。転職アドバイザーに対しても『なぜなんですか?』と率直に問いかけることが多く、同じミッションを持っていても方向性の違いからぶつかることもありました。

そのため、当初は心配に思う部分もありましたが、本人もそうした点が自己課題であると認識しており、きちんと向き合いながら成長してきました。周囲を巻き込む力が、以前は“いい悪さ”として表れていましたが、今ではより良い形になってきたと感じます。ぶつかってきたからこそ角が取れ、成長につながったんです。角をそのまま隠しても、結局どこかで表に出てしまいますから。だからこそ、ぶつかる経験を多く積んだことが、大きな学びになったと思ってます」

藤井さん「この課題には商談に出始めたくらいに気づき始め、人間的にもっと成長しなければいけないな、と感じました。そして、社内での打ち合わせや先輩とのコミュニケーションを通じて新たな気づきがあり、課題に対する自分の考え方も変わっていきました。

当時は、CDC(キャリアデザインセンター)は『遠慮なく意見を言える環境である』と感じていて、課題に対してどんな言葉を使っても相手に理解させることが大事だと考えていました。しかし振り返ってみると、そういった言動は他の人からすると“甘え”に映ったり、場の空気を読めていない発言になってしまうこともあったのだと思います」

亀田さん「ただ、そればかり意識しすぎると自分らしさがなくなってしまいます。大事なのはのバランスで、言うべきところではしっかり伝えつつ、タイミングや言い方を工夫することが必要ですよね。

藤井くんのらしさである『率直であること』自体は今も変わっていません。スタンスを持ちつつ、より良い伝え方やコミュニケーションができるようになったことに成長を感じています」

まとめ

前編は、藤井さんの歩みがどのように評価され、新卒MVP受賞へとつながったのか、そしてチームと藤井さんを見守る亀田さんの想いについて迫りました。

後編では、藤井さんのターニングポイントや亀田さんが意識しているチームマネジメント・育成方針についてさらに深掘りしていきます。

後編もお楽しみに!