【新卒MVP×リーダー対談】「圧倒的な成長」を支えたチームとともに駆け抜けた1年【パーソルキャリア株式会社 前編】

パーソルキャリア株式会社
採用ソリューション事業部 エリア統括 関西営業部
マネジャー 早野 瑞希(写真右)
はやの・みずき/2014年立命館大学産業社会学部卒業後、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)へ入社。Works事業部にて求人広告an/LINEバイトの法人営業、アシスタントマネージャーを経験。2019年に採用ソリューション事業部へ異動し、中途採用(求人広告/ダイレクト・リクルーティング)の法人営業を経験。現在は関西営業部のマネージャーを務める。

パーソルキャリア株式会社
採用ソリューション事業部 エリア統括 関西営業部
メンバー 橋本 陸(写真左)
はしもと・りく/2023年広島市立大学国際学部卒業後、パーソルキャリア株式会社へ入社。採用ソリューション事業部にて中途採用(求人広告/ダイレクト・リクルーティング/転職フェア等) の法人営業を経験。現在は中小企業様メインに担当。

新卒MVP受賞までの軌跡

パーソルキャリアでは上期と下期の年2回、活躍した社員を表彰する事業部キックオフが行われます。今回は、2024年3月の上期のキックオフにて「新卒MVP」に選ばれた橋本陸さんと同じ採用ソリューション事業部のマネージャーである早野瑞希さんに話を伺いました。

今回の授賞式は、橋本さんは関西からオンラインで参加した。

橋本さん「実は事前に、同じ職種の同期と僕、この2人が新卒MVP候補にノミネートされていると早野さんから聞いていたんです。その話を聞いたときは、正直『受賞できたらうれしいな…』という気持ちはありました。でも、数字だけで見ると自分は微妙かもしれないとも思っていました。

それでも、同期の中で自分がどの位置にいるのかは常に気にしていました。ブラザー(※入社1年目の新卒社員を支えるOJTの先輩)と一緒に、他の同期の数字を確認しながら、自分の立ち位置を把握し『結果を出すにはどんな行動が必要なのか』『どう意識を変えるべきか』を日々考えていました。
その中で、数字を定点で見て次に打つべき手を自分なりに考えるクセが自然と身についていきました。ただ数字だけを追うのではなく、あくまで【お客様の採用成功】という目的を軸に置きつつ、ブラザーに管理・サポートしてもらいながら、自分なりにやるべきことを一つひとつ積み上げてきた実感があります」

そして来たるその時、「新卒MVP」受賞者を紹介するスライドに映し出されたのは橋本さんの名前でした。受賞後のコメントでは、どんな想いを語ったのでしょうか。

橋本さん「この1年を振り返りながら、どんな出来事があって、その過程にどんな思いがあったのかをお話ししました。入社後は分からないことだらけで、周囲に迷惑をかけてしまったこともたくさんありましたが、周りのみなさんにたくさん助けていただき、今の自分があります。受賞コメントでは、その感謝の気持ちを伝えました」

早野さん「橋本くんらしいコメントだったなと思います。本人も言っていましたが、チームのサポートが本当に大きく、特にブラザーとして彼を支えていたメンバーとは1年間二人三脚で取り組んできました。そのメンバーは私のチームの後輩でもあり、一緒に頑張ってきた存在です。だからこそ、上司としてもすごく嬉しい瞬間でしたね」

入社の決め手は「人」に関わる仕事で社会を変えたいという想い

チームに支えられながら成長を重ね、新卒MVPを受賞した橋本さん。その原点は、大学時代に出会ったある“社会課題”にありました。

橋本さんのインターン当時の様子

橋本さん「大学進学を機に実家のある兵庫県を離れ、興味があった英語や国際協力、政治を統合的に学べる広島市立大学の国際学部に進学しました。在学中は、広島の平和記念公園で修学旅行生を案内するボランティアサークルに所属し政治への関心を現場で深めたり、議員さんやNPOと学生をつなぐインターンシップに参加したりと、学内外で社会課題に触れる機会が豊富にありました。そんな中で広島県が抱える人材不足の課題を目の当たりにした経験が、僕が『人』に関わる領域に興味を持ち、『人材業界』に進むきっかけになりました。

広島県は『県外就業率』が日本一で、若い人材の流出や定着率の低さが深刻な問題となっています。中四国の大都市である広島ですら人材不足に直面しているという現実を知り、他の地域ではさらに深刻なのでは…と感じたんです。また、サークル活動を通して実際に議員さんや地元の方と触れ合い、少子高齢化による影響を身近に実感しました。この課題に対して自分が少しでも介在価値を提供できる存在になりたいと思ったため、就活時には人材業界だけを考えていました。

その後ありがたいことにパーソルグループから内定をもらい、入社を決めました。パーソルグループであれば、『人』に関われるキャリアの選択肢がグループ内に豊富にあり、自分の思い描く方向性を柔軟に実現できそうだと感じたからです」

知らない会社に電話するのが怖かった、橋本さんのスタート

就職活動では「人材業界」に強いこだわりを持っていた橋本さんは、念願叶ってパーソルキャリアに入社。入社当初は1日100件にも及ぶテレアポに苦戦したといいます。

橋本さん「知らない会社に電話するのがすごく不安で、番号を押すのにも躊躇してしまっていました。しかし配属されたばかりの頃は架電がメインのタスクであったため、『1日100件』と目標を決めて、とにかく数をこなしていました。そこから『どれくらいのアポが取れるのか』を見て、少しずつ調整しながらやっていましたね。

正直、大変でした。でもそういう毎日を通じて、営業って“こうやって地道に積み上げるものなんだ”って実感したんです。そして実際に現場に出て、はじめて『これが営業のリアルなんだ!』と。言葉では聞いていたけど実際に肌で感じて、驚きの連続でした(笑)」

早野さん「このテレアポの話は、彼のバックボーンともつながっているんです。橋本くんは大学卒業後、いきなりスピード感のある人材業界に飛び込み、“飲み込まれていく感じ”が、見ていてすごく伝わってきました」

今では笑って話せる「営業あるある」ですが、当時は戸惑いながら懸命に取り組んでいた橋本さん。その様子を見守っていたマネージャーの早野さんは、橋本さんの入社当初の印象をこう振り返ります。

早野さん 「最初に彼を見たとき『お客様から愛されそう、好かれそう』という印象を受けました。ただ、配属前に研修担当の方からのフィードバックを受けてみると、『お客様に寄り添いたい』『役に立ちたい』という想いはとても強い一方で、『営業として数字目標を達成するぞ!』という思考はまだそこまで強くないことが分かりました。また、大学時代を地方で過ごしていたこともあり、人材業界特有のスピード感にギャップを感じてしまわないかという不安も正直ありました。だからこそ、営業としてやっていけるのか懸念もありましたね」

そうした不安がありながらも、早野さんは橋本さんのポテンシャルを信じて、育成に力を注ぎます。マネージャーとして、橋本さんの成長をどのようにサポートしていたのでしょうか。

早野さん「サポートにおいては、『こちらから伝えるべき部分』と『本人に任せる部分』を明確に線引きしていました。

たとえば、社内外問わず誠実さに欠ける対応をしてしまったときは、しっかりフィードバックを伝える。一方で、業務上のミスがあった際には、『そのミスをどう解消するのか』『次に同じことを起こさないためにどう行動するか』を本人に考えてもらうようにしていました」

橋本さん「自分は得意・不得意がはっきりしていたと思います。でも、早野さんは僕の性格をよく理解した上で、適切な距離感で支えてくれる、背中で引っ張ってくれるタイプでした。1年目からずっとありがたさを感じていましたし、本当に尊敬しています」

顧客の採用を変革する早野さんのチームづくり

現在、早野さんは主務として5名、兼務を含めて合計10名のチームをマネジメントしています。そんな早野さんが大切にしているのが、「顧客の採用を変革する」という事業部のミッションです。

早野さん「私たちのミッションは、『顧客の採用を変革すること』です。それによって、企業や転職希望者に対して新しい機会を創出していく、それが私たちの存在意義だと思っています。

今の中途採用市場は、企業様にとってますます難しい状況になりつつあります。だからこそ、私たちも市場の変化に合わせて、お客様と一緒に変わっていく必要があります。その中で『採用力』を高めるためには、どのような情報提供や提案ができるかが非常に重要です」

採用手法の多様化と市場変化のスピードが加速するなか、「採用成功」に向けたチームの意識づくりにも、早野さんは力を入れています。

早野さん「個人とのコミュニケーションと、チーム全体への働きかけは分けて考えています。
個人に対しては、『採用成功』という目標を共有できているかを常に意識していますね。本当に『採用が実現できるのか』『お客様にとって満足のいく結果になるか』を軸に、ゴールから逆算したコミュニケーションを心がけています。

特に橋本さんは『採用成功』への意識が高いメンバー。ふたりで話すときも、いつも『どうすれば採用成功に近づけるか?』という視点で会話しています。

チーム全体では3ヶ月に一度、全社・事業部単位で実施されるワークを活用しています。『お客様や個人に対して、どのような価値を発揮すべきか』をテーマに、全員で意見を出し合ってディスカッションする場です。市場に対する認識を揃え、共通言語として定着させるためにもこの時間を大切にしています。

また、毎週のチーム会では、採用条件が厳しい企業や勤務地がネックになる企業で成功した事例を共有。その成功体験をどう再現可能にするか、ナレッジを蓄積しながらチーム全体の底上げを図っています」

まとめ

前編では、お互い「人」と「成長できる環境」を求めてパーソルキャリアに入社した橋本さんと、早野さんについてお届けしました。

後編では、橋本さんが「チームの力」によって1年目から飛躍的に成長し、新卒MVPを受賞するまでの軌跡を深掘りします。また、その成長を支え続けた早野さんのマネジメントにも迫ります。お楽しみに!