【採用動画特集#02】就活生のリアルな声で判明!志望度が上がる採用動画とは?

正しく最大限に使いこなせ!採用動画特集

採用活動において動画活用は難しい。そもそも動画制作にかかる工数やコストは大きく、また、その効果を正しく予測し、把握できている人事の方は多くないのではないだろうか。本特集では「採用活動における動画活用」を様々な切り口から科学し、正しく最大限に動画を使いこなすヒントを探っていく。


株式会社プルークス
代表取締役社長
皆木 研二氏

みなき・けんじ/デロイトトーマツグループにて経営コンサルティングに従事した後、2015年に動画マーケティングを支援する株式会社プルークスを創業。オンライン動画広告に強みをもち、これまで幅広い分野で500社2500本以上の動画制作実績を重ねている。企業向け動画専門ニュースメディア「動画アカデミー」の編集長も務める。

企業の新卒採用活動において、説明会で動画を活用することが主流になってきている。合同企業説明会に足を運んでみれば、各社がブースで動画を流し、熱のこもったプレゼンを展開している。しかし、動画を活用したことにより学生にどのような影響があったかという点まで把握している企業は少ないのではないだろうか。

企業の動画マーケティングを支援する株式会社プルークスが就活生332名に行なった調査によると、就活生の50%以上が採用動画を視聴したことがあると回答している。今回はこの調査を基に、どのような採用動画が就活生の心に残り、企業・学生双方にとってメリットがあるものとなるのか、同社代表取締役社長・皆木氏に話を聞いた。

企業の裏側を可視化することで、志望度を上げることが可能

「まず回答の中で驚きだったのが、採用動画の視聴により『志望度が上がった』と回答する就活生が75%以上もいたということです。(図1) 動画は、採用プロモーションの効果的なツールではありますが、ここまで明確に効果があると結果が出たのは初めてのことです」

確かに採用動画は学生の志望度を上げるのに効果があるようだ。では実際、どのような動画が志望度をあげているのだろうか。

「志望度が上がったと回答した就活生が、印象に残っていると回答した動画コンテンツは、『社員インタビュー動画』が最多となりました。(図2) 選択理由の中では、説明会にきておらず、普段会うことができない社員の話を聞けることが魅力的という回答が多く見受けられました」

「これと同じような理由で、就活中には見ることができないオフィス内の様子などを紹介する会社紹介動画が印象に残ると答えた就活生も多数おり、普段は見ることができない部分を紹介した動画が印象に残りやすい傾向にあります」

今の就活生世代は、生まれたときから身近にインターネット環境があるデジタルネイティブな世代だ。そんな彼らにとってはモノ・情報が溢れているのが当たり前、広告色が強いものは嫌われる傾向にある。

「採用動画においても、アピールされている情報はどうしても作られたものであると受け取ってしまい、物事の裏側や本質の部分を知ることに価値を感じていると考えられます」

採用活動の効率化にも効果有

採用動画の導入は「採用活動の効率化」という観点でも皆木氏は効果的であると話す。

「活用方法を工夫することで、採用活動の効率化にも効果的であることもわかりました。選考中に動画があった方がいいと思うかという設問に対し、9割の就活生があった方がいいと回答しており(図3)、その理由として、就活に割く時間を短縮するために動画を活用してほしいという回答が多数見られました」

中には『地方だと会社説明会へのアクセスが難しいが、web上で情報を仕入れることができるから』という意見もあり、就活生はWeb上への説明会動画の配信を希望しているようだ。また、関東に住む学生と地方に住む学生とでは、就職活動にかける時間だけでなく費用面でも大きく異なっているようだ。

「関東に住む学生と地方(関東・関西・東海以外)に住む学生の就職活動費を調査した結果、関東に住むの学生の就職活動費が75,182円なのに対して、地方に住む学生は151,897円と、約2倍の費用がかかることがわかりました(*)。Web上への説明会動画の配信が可能になることにより、企業・学生双方の時間短縮だけでなく、費用面においても学生の負担を減らすことができるでしょう」

(*)出典:マイナビ学生就職モニター調査(18年卒・7月)

では、採用動画を視聴する学生たちはどこでその動画を見ているのだろうか。

「動画をどこで視聴したかという設問の回答で、その場に行けば自然と採用動画を視聴することになる会社説明会・合同就職イベントとは違い、自ら検索しアクセスして能動的に採用動画を視聴する『会社HPでの視聴』が2位に入っています。今の就活生は情報を受け取るだけではなく、Webを中心に情報収集を積極的に行なっていることがわかります」

しかし、企業は会社説明会で活用した動画を他の場所であまり再活用できていないのではないだろうか。

「HPの採用ページにも制作した動画を載せる事によって、より一層学生の会社理解や動機付けにつなげることができるのです」と皆木氏は言う。

制作にあたって注意ポイント

75%以上もの就活生が動画視聴により志望度が上がったと回答した一方で、動画を視聴したにも関わらず、志望度が変わらなかった・下がったと答える就活生も約25%いる。この就活生達にはなぜ動画が響かなかったのだろうか。

「志望度が変わらなかったという意見の中で具体的には、説明会の場繋ぎの要素として動画が使われていただけだった・社員だけが盛り上がっている内容だったというものがありました。こういった動画は、先述の『学生が求めている企業の裏側・本音がわかる動画』とは遠くかけ離れている動画だと言えます」

せっかく採用動画を制作したにも関わらず、就活生の反応がいまいちだという企業は、今一度、就活生視点で動画を見直す必要性があるのではないだろうか。抑えるべきポイントは「企業の裏側・本音が伝わるかどうか」だ。

学生・企業双方にメリットのある採用動画とは

企業が採用動画を制作する際、会社の事業内容や雰囲気をかっこよく伝えるということを目的に制作してしまいがちなのだという。

「しかし、本調査結果によると、説明会に出てこない社員やオフィス内など普段見ることができない部分に就活生が魅力を感じていることがわかりました。こういった部分をしっかりと打ち出すことにより、動画活用によって学生の志望度を上げることが可能です」

「また、地方に住む学生に対し、Web上にも説明会動画を掲載することで、新たなアプローチを行うことができます。学生・企業双方が採用活動における時間や費用面の負担を減らすことができ、更には志望度を上げることができる採用動画。今後は改めて就活生が求めている本音ベースの動画制作を行う必要があるでしょう」

(HRog編集部)

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