人材営業のための7月の求人マーケット動向振り返りレポート【2022年8月3日開催・セミナーレポート】

登壇者
株式会社フロッグ

マーケティング部 HRog編集部
秋元 真衣
あきもと・まい/2022年4月に株式会社フロッグに新卒入社。マーケティング部兼HRog編集部に所属。人材業界向けメディアHRogで人材ニュースの配信や、取材などを行う。

株式会社フロッグ
セールス部
中村 彩香
なかむら・あやか/2022年に新卒で株式会社フロッグへ入社し、セールス部へ配属。クライアントファーストをモットーとし、データ活用を日々勉強中。座右の銘は「日進月歩」

2022年8月3日、人材業界で働く営業向けセミナー「人材営業のための7月の求人マーケット動向振り返り会」が開催された。当日は株式会社フロッグの秋元と中村が、求人データを活用した求人マーケットの最新動向を解説した。今回はその様子をレポートする。

正社員マーケットでは「ITエンジニア/IT系専門職」で給与が減少傾向

秋元:最初に正社員マーケットの最新動向について見ていきましょう。7月は全体的に給与下限の平均額が減少している傾向にありました。

中でも給与の減少が目立つ首都圏では、「ITエンジニア/IT系専門職」をはじめとする専門職種で給与下限平均額が3万円以上減少していました。

中村:人手不足が叫ばれている「ITエンジニア/IT系専門職」で給与が減っているのは驚きですね。「ITエンジニア/IT系専門職」の給与はどのように変化しているのでしょうか?

秋元:上記は「ITエンジニア/IT系専門職」を募集している求人の給与レンジを比較した表です。月額28万円未満を境に高い給与レンジの募集が減り、低い給与レンジの募集が増えていることが分かります。

中村:20万円台の月給を提示している案件が多くなっています。未経験または経験の浅いエンジニア人材向けの求人案件が増えているのではないでしょうか。

技術系アウトソーシング事業で未経験者募集の案件増

秋元:そこで「ITエンジニア/IT系専門職」の中でも、募集給与が28万円未満かつ仕事内容に「未経験」というワードが含まれる求人案件を調査したところ、先月と比較して165件増えていることが分かりました。

中村:募集企業を見てみると、自社でITエンジニアを育てたのちに派遣する、技術系アウトソーシング事業を営む企業が求人を掲載しているようです。未経験者からエンジニアを育てるために、各社どのような研修制度を設けているのか気になるところです。

秋元:案件数上位3社の企業HPから研修制度をまとめたのが上記の図です。

中村:アウトソーシングテクノロジー社では正社員と契約社員スタートの段階で2種類の雇用形態を設けているんですね。資格取得に向けたプログラムも充実しているようです。

またアルプス技研社ではキャリアサポーターが1人ひとりにつくなど、自社でエンジニアを育てる仕組みを構築している様子が窺えます。

秋元:さらに夢テクノロジー社では、IT基礎研修とハイエンド研修の2種類の研修を用意するなど、スペシャリストの育成に力を入れていました。

中村:比べてみると、各社が独自の研修制度を備えて未経験者をエンジニアに育てているのが分かりますね。

アルバイト・パートマーケットは首都圏で求人件数減

秋元:2022年7月のアルバイトマーケットでは、全体的に求人件数の減少が目立ちました。特に減少が顕著であった首都圏の、6月と7月を比較した求人件数の減少ランキングがこちらです。東京都で5,000件以上も求人数が減っていると分かりました。

秋元:また、上記は各媒体社の求人件数と広告出稿金額を、6月と7月で比較した表です。

中村:ほぼ全ての媒体で、求人件数も出稿金額も減っているんですね。しかし唯一バイトルでは、求人件数が1,700件減っているにも関わらず広告出稿金額は増えています。多くの案件で高額プランへの変更があったのでしょうか?

秋元:バイトルで求人を出している企業を詳しく見たところ、露出度の一番低いAプランで出稿している企業が1,300件以上減っているのに対し、露出度の高いDプランでは400件以上、さらに高いPLプランでも200件以上増えていました。

中でも牛丼チェーン大手の「すき家」さんで大きな広告プランの変更があったので、詳しく紹介したいと思います。

すき家ではワンオペ営業廃止に向け人材募集拡大の動き

中村:「すき家」さんのバイトルへの出稿状況を見てみると、露出度の低いBプランを0件まで減らし、その代わり露出度の上がるCプランとDプランの出稿を大きく増やしていました。採用を強化している背景には何があるでしょうか?

秋元:採用強化の背景には、1人の従業員で店舗内すべての仕事をこなす「ワンオペ」状況下で発生した事件が関連しているようです。

同社では過重労働防止や防犯の観点から、深夜時間帯のワンオペ営業を2014年以降廃止していたものの、一部店舗では早朝時間帯のワンオペ営業が依然として行われていました。しかし2022年1月の早朝、ワンオペ勤務中の女性パート従業員が倒れてしまったことを受け、6月末までに早朝時間帯のワンオペ体制も廃止する方針へ舵を切ります。

このような流れを受けて、7月に広告プランを変更し露出を増やしているのではないでしょうか。

派遣マーケットでは「ホテル/旅館/ブライダル」職種で求人回復傾向か

秋元:最後に派遣マーケットの最新動向について解説します。7月は6月と比較して、「ホテル/旅館/ブライダル」系職種が回復していました。また2021年同月比では274%の求人数と、約3倍の求人数となっています。

中村:「ホテル/旅館/ブライダル」求人件数の動向を年単位で見てみましょう。2年前の2020年7月は858件だったのに対し、現在は4,500件超え。コロナの影響が徐々に落ち着き、求人が回復している様子が窺えます。

中村:また前月と比較すると、2022年7月には上記の企業で求人数が増加しました。リゾートバイトの派遣案件を取り扱うダイブ社を筆頭に、全体を通してリゾートバイトの求人が増えているようです。

秋元:今回は求人増加率1位のダイブ社に注目し、求人の特徴を探っていきたいと思います。

任期満了ボーナスでスタッフ確保と離職率低下を狙う

秋元:ダイブ社の求人の特徴は、通常のお給料+αで満了ボーナスを支給していること。求職者側も嬉しい福利厚生のため、他社と差別化を図れる取り組みなのではないでしょうか。

中村:ただボーナスを支給するのではなく、決められた期間まで働くことで追加支給する仕組みとなっているため、スタッフの離職防止にもつながりそうですね。

採用競争が苛烈になる中、求人を充足させるためには待遇の見直しが必要になることもあります。クライアントの合理的な意思決定をサポートしたいときには、このような採用競合の動きを裏付けデータとともに提供することで納得感を高められるのではないでしょうか。

次回ウェビナーのご案内

次回の「人材営業のための8月の求人マーケット動向振り返り会」は、9月1日(木)12時より開催いたします。

本レポート内に使用した資料を含む「スグに商談で使える市場レポート」などを、ウェビナー終了後のアンケートにご回答頂いた皆さまにプレゼントしております。お時間ある方は是非ご参加ください。

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参考:本ウェビナーで使用したデータ元「HRogチャート」とは?

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