11月6日、HRogは11周年を迎えました! 昨年10周年という大きな節目を迎え、無事11周年も迎えられたのも皆様のおかげです。
今年はIndeed PLUSの登場やスポットワークの急成長など、仕事探しのあり方や働き方が大きく変わっていく年となりました。生成AIを活用したサービスも続々と登場し、これからの人材業界がどう変わっていくのか注目している人も多いのではないでしょうか。
今回は特別企画として人材業界各社のキャッチコピー・ブランドメッセージを集めてみました。企業の「変わらない」想いとも言えるキャッチコピーを見ていくことで、一緒に人材業界の魅力を再発見しましょう!
目次
人材業界各社のキャッチコピーを集めてみた
リクルートのブランドメッセージは「まだ、ここにない、出会い。」。2000年代にインターネットが広く普及する中で、就職・住宅・美容サロン・レストランなど、必要な情報を求める個人ユーザーと企業クライアントが出会う場を作り出してきた、まさにリクルートを体現するメッセージと言えるでしょう。
2023年にマイナビが創業50周年を迎えるにあたり、2022年9月に「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」というパーパスが策定されました。そのパーパスを広めるための50周年事業のロゴに記載されているのが「未来が見える 世界をつくる。」というメッセージ。これまでの世界のあり方にとらわれず、一人ひとりの可能性を広げようとする同社の想いが伝わります。
「はたらいて、笑おう。」はパーソルグループのブランドスローガンであり、同社のグループビジョンでもあります。性別や年齢、ライフスタイルなど、様々な背景を持つ人々がそれぞれの価値観ではたらき、一人ひとりが笑顔で過ごせる社会を実現したいというグループの強い想いが感じられます。
ディップは求人サービスのスローガンとして「夢を叶える仕事に出会おう。」を掲げています。2023年12月には大谷翔平選手をブランドアンバサダーに任命、CMや同社の代表・冨田氏との対談動画など、様々なプロモーションを展開しています。dipの社名は「dream, idea, passion」の頭文字であり、「夢」は重要なキーワードでもあります。このスローガンはユーザーの夢の実現を応援する、同社の力強いメッセージと言えるでしょう。
キャリアデザインセンターは1993年の創立以来「いい仕事・いい人生」という企業理念を掲げ、「type」ブランドによる「ひとつ上のキャリア転職サイト」というポジションを確立してきました。働く人々が「いい仕事」に巡り合い、「いい人生」を送る事ができる社会を創りたいという想いが込められており、仕事との出会いを通じて未来への希望が開ける印象を受けます。
エン・ジャパンの代表的なサービスの一つである「エン転職」では2023年より、「転職って、エンだ。」をキーフレーズにしたCMを展開しています。「エン転職」の名前の由来でもある「縁」をテーマにしたこのフレーズは、人と人、人と企業を結びつける「縁」を大切にしてきた同社の想いを感じさせます。
株式会社ワンキャリアは2015年の創業以来、学生と企業の間にある情報の非対称性を解消するべく、学生のリアルな就活体験談が掲載される就活クチコミサイト「ONE CAREER」を運営しています。そんな同社が掲げるミッションが「人の数だけ、キャリアを作る」。このミッションはどこまでも学生と真摯に向き合い、多様なキャリアの可能性を広げる同社の姿勢を象徴する言葉となっています。
2022年、ネオキャリアは自社のフェーズを「第3成長期」と定め、新たにPURPOSEの策定とNEO CAREER STATEMENTの刷新を行いました。「人と本気で向き合い、未来を切り拓く。」は、同社の存在意義であるPURPOSEを示した言葉です。「誰もが主体的に、いきいきと働ける社会を目指し、時に人を想い、導き、可能性を引き出そう」という、企業としての使命感が表現されています。
パソナグループは創業以来「社会の問題点を解決する」という企業理念のもと、自分たちの仕事を「人を活かす」こと、すなわち人々の心豊かな生活を創造する「ライフプロデュース」と定め、その役割を果たすべく挑戦を続けています。「育児を終えた女性の社会復帰を支援したい」という創業当初の想いが抽象化・反映されており、シンプルかつ明確ながらも社会課題解決への意欲が伝わるメッセージとなっています。
スタッフサービスグループは2021年4月、経営理念を「チャンスを。」へと刷新しました。AIの台頭、少子高齢化による労働人口の減少、人生100年時代の到来、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワークの加速など、日本の「働く」のあり方が大きく変化する中で掲げられたこの経営理念には、「誰もがタイミングや住む場所を問わず、何度でもキャリアに挑戦できる社会を実現したい」という同社の願いが込められています。
グローバルに総合人材サービスを展開するランスタッドでは、ホールディングス全体のブランドプロミスとして「human forward.」を掲げています。このブランドプロミスには、働く人と組織の潜在能力を引き出し、可能性を成長につなげていく意志を込めており、同社ではこの「human forward.」を象徴するユーザー体験を集めたWebページ「human forward.ストーリー」も開設しています。
人材派遣会社大手のマンパワーグループは2022年から、俳優の土屋太鳳をCMに起用し「Manpower to you.」というキーフレーズで広告キャンペーンを実施しています。このキーフレーズは「We power the world of work/働く世界に力を与える」というマンパワーグループの経営理念を端的に表現しており、「めまぐるしく変化し続ける世界の中でも企業・組織、働く人々をパワーアップさせよう」という想いが伝わります。
2023年、アデコは「派遣社員という働き方」を改めて見つめ直すべく「ハケンに夢を。」プロジェクトを開始しました。派遣という働き方自体はすでに定着・浸透しているものの、「雇用が不安定」「正社員の補佐する仕事」などイメージが先行しており、必ずしも十分に理解されていません。同社ではその課題を解決すべく「ハケンに夢を。」というメッセージを掲げ、派遣社員のキャリアに関する情報提供を行うなど、派遣という働き方ととことん向き合う姿勢を鮮明にしています。
JACリクルートメントは2022年より新ブランドCMを放映、メインメッセージとして「その転職は、社会の新しい力になる。」を掲げています。経験豊富な専門コンサルタントが在籍し、求職者と企業の双方に対する支援を一人で行う「両面型モデル」を実践している同社。CMでは両面型モデルによる質の高い提案力を強調するストーリーを描いており、メインメッセージを通じて転職が個人だけでなく、社会全体にポジティブな影響を与えることを伝えています。
「シゴトでココロオドルひとをふやす」というキーワードから生まれたと言われているビジネスSNS・Wantedly。かつては、給与や条件で求職者にアピールすることが求人サービスの常識でしたが、Wantedlyは企業理念などの定性的な企業の魅力に着目し、「企業カルチャーやミッションへの共感」を軸にした新しい採用の形を確立しました。Wantedlyが掲げる「シゴトでココロオドルひとをふやす」というメッセージには、このサービスの根本的な理念が凝縮されています。
株式会社i-plugが提供する「OfferBox」は、新卒の採用特化型のダイレクトリクルーティングサービスです。「学生が就職したい会社をナビサイトで探して応募する」という就職活動のあり方が主流だった2012年にリリース、逆求人型就活というの新しい就職活動の形を広めた草分け的存在でもあります。そんな同社のプロモーションで使われている「#逆の立場で就活してみ」というキーフレーズは、人と企業のより良いマッチングの仕方を模索してきたことを端的に示すメッセージになっています。
ハイクラス層向けのダイレクトリクルーティングサービス「ビズリーチ」や人財活用プラットフォーム「HRMOS」シリーズなどを運営するビジョナルグループは、グループミッションとして「新しい可能性を、次々と。」を掲げています。この言葉には物流やサイバーセキュリティなど、HRにとどまらない様々な領域でテクノロジーを活用したサービスを展開する同社の「社会にインパクトを与え続けよう」という意志が込められています。
2022年、スキマバイトサービスのタイミーは「なりたい自分へ、一歩ずつ」というキーフレーズでブランドムービーを制作。ワーカーの実体験をもとにしたストーリーを通じて、タイミーで働く経験が「なりたい自分への一歩」を踏み出す様子を映像で表現しました。時間や場所に制約されない、自由な働き方を提供する同サービスを通じて、人生の可能性を広げることができることを示したメッセージと言えるでしょう。
まとめ
以上、主要な人材企業のキャッチコピーをまとめました。各企業のキャッチコピーを紐解いてみると、多くの会社が一人ひとりの人生を豊かにし、その人が持つ可能性を最大限に引き出すことを目指し、社会全体をより良い方向へ導こうとする意志が伝わってきました。
HRogのキャッチコピーは「人材業界の一歩先を照らすメディア」です。人材業界で働く人々の可能性を広げ、さらなる成長を支援したいという強い想いを込めています。人材業界で活躍する皆様をエンパワーメントするために、これからも尽力してまいりますので、引き続きご愛読のほどよろしくお願いします!