売れる営業マンになるためには、お客様の採用課題を解決できるような求人広告を提案することが大切。そこで今回は経営戦略のフレームワークである「3C分析」に注目し、効果の出る求人広告の作り方を探ってみたいと思います!
フロッグでは、人材業界・採用担当者向け求人データ分析ツール『HRogチャート』をご提供しています。
そもそも3C分析って何?
3C分析とは、経営戦略やマーケティング戦略を考える際に用いる現状分析のフレームワークのこと。
- 顧客(Customer)
- 自社(Company)
- 競合(Competitor)
の3つの視点で強みや弱み・トレンドを整理し、戦略や次回アクションを決定するためのツールです。
「求人広告を提案するために、わざわざ3C分析なんて使う必要があるの?」と思う方もいるかもしれません。しかし3C分析をすることで、深い現状分析にもとづいた「効果の出る」求人広告をつくることができ、お客様に対しても的確で説得力のある提案を行うことができます!
では実際に、3C分析を使ってどうやって求人広告をつくるのか考えていきましょう。
Customer(顧客)分析でターゲットの行動やニーズを整理する
求人広告における顧客(Customer)とは、仕事を探している求職者のこと。求職者の動向やニーズをきちんと整理し、「求職者にとって魅力的な会社とはどういうものか?」を把握することが、求職者の心をつかむ求人広告をつくるのにつながります。
たとえば、以下のようなことを調べて現状を把握します。
・求人を出す地域や職種の求人倍率はどうなっているか?
→求人倍率を把握することで、どれくらいの頻度で出稿すれいいかを考えるヒントになります。都道府県ごとの求人倍率は各都道府県の労働局が出している統計から、職種別の求人倍率は厚生労働省が公表している一般職業紹介状況で見ることができます!
一般職業紹介状況(職業安定業務統計) ||厚生労働省
・求人を出す地域や職種の労働人口の人口構成はどうなっているか?
→どういったターゲットにアプローチすれば応募が集まりそうかを考えるヒントになります。地域ごとの労働人口は総務省統計局の統計にまとまっています!
労働力調査(基本集計)都道府県別結果 ||総務省統計局
・ターゲットの行動やニーズはどうなっているか?
→行動やニーズをもとに、求人広告にどういう文言を書けば効果が出るのかを考えるヒントになります。
求人広告における顧客分析のポイントは、求人倍率や労働人口といったマクロなトレンドとおさえるとともに、求職者行動・求職者心理というミクロなトレンドを追っていくこと。マクロ・ミクロの両面を把握することが「効果の出る」求人広告を書くための第一歩です!
Company(自社)分析で会社の強みを見つける
求人広告における自社(Company)とは、求人広告を出したいと考えている会社のこと。先ほどの顧客分析で考えた「求職者にとって魅力的な会社とはどういうものか?」に基づいて、会社の採用における強みや弱みについて分析します。
たとえば、以下のようなことを調べて現状を把握します。
・会社がどのように採用を行っており、どこに課題を感じているか?
→現在の採用フローを追うことで、会社の採用上の特徴や強み・弱みについて現状を共有します。
・会社がどのような仕事で募集を行っているか、どのような人に働いてほしいか?
→具体的な「仕事」や「働き方」にフォーカスすることで「どんな人なら働きやすそうか」を考えるヒントになります。
・会社で働いている人の年齢や性別、生活パターンや考え方はどのようなものか?
→働いている「人」や「職場の雰囲気」にフォーカスすることで、会社の採用における強み・弱みを把握するヒントになります。
求人広告における自社分析のポイントは、「会社の魅力を引き出す」こと。
- 職場が駅から遠い。→自転車通勤OK!
- 単純作業が多く退屈…。→コツコツできる簡単な仕事!
- 従業員に元気があまりない?→落ち着いて働ける職場!
など、どんな会社にも必ず魅力的な面はあります。会社の良いところを引き出すつもりで、多角的な視点から自社分析をおこなっていきましょう!
Competitor(競合)分析で他社との差別化ポイントを探る
求人広告における競合(Competitor)とは、求人を出す会社と同地域・同職種で採用をおこなっている会社のこと。競合の動向をきちんと把握し、自社が差別化できるポイントを把握することが、求職者に選ばれる広告をつくることにつながります。
たとえば、以下のようなことを調べて現状を把握します。
・競合の求人広告の給与や募集内容はどうなっているか?
→競合の求人広告の基本的な内容を把握することで、応募人数を確保するためにおさえておくべき情報をそろえていきます。
・競合はどの求人媒体に求人広告を載せているか、どのくらいの頻度や枠で出稿しているか?
→競合の採用戦略を把握することで、自社が「いつ、どのくらい求人広告を載せるべきか?」を考えるヒントになります。
・競合の採用上の差別化ポイントは何か?
→競合の差別化ポイントを把握することで、自社が押し出すべき差別化ポイントを明確にしていきます。
求人広告における競合分析のポイントは、大量・新鮮な情報を入手した上で正確に競合の現状を把握すること。「競合に勝つ」求人広告をつくるために、マメな情報収集を徹底しましょう!
とはいえ手作業で競合の求人情報を収集するのは大変なもの。簡単に求人情報の抽出・分析ができる『HRogチャート』を使って、効率的に競合分析しましょう!
『HRogチャート』は130以上の求人媒体をまたいで競合企業の求人広告出稿状況や給与の集計ができるツール。企業名のキーワード検索機能やエリア・職種による絞りこみ機能があり、簡単に競合分析ができます!
顧客・自社・競合を把握して効果の出る求人広告に!
今回は3C分析を使って求人広告をつくる方法について考えました。効果の出る求人広告をつくるためには、顧客・自社・競合の3つのCをきちんと把握しておくことが大切。そのためにもトレンドのキャッチアップ、情報の収集を怠らないようにしましょう!
(HRog編集部)
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