8月の有効求人倍率は1.14倍、前月から0.01ポイント減少

厚生労働省が10月1日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2021年8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.14倍と、前月よりも0.01ポイント低下した。

8月の新規求人(原数値)は前年同月比で10.0%増。産業別に見ると、新規求人は製造業で39.3%増加し、サービス業(他に分類されないもの)、情報通信業でも15%以上の増加となった。製造業は2021年4月から4か月連続で前年比+30%超えと好調だ。

8月は4か月ぶりに全産業で前年同月比がプラスとなったが、多くの業種でコロナ前の2019年同月と比較すると完全には回復していない。そんな中、建設業と医療・福祉についてはコロナ前の水準に戻っている。建設業はコロナ禍でも変わらず需要があり、2020年にもそれほど大きなダメージを受けなかったこと、医療・福祉はワクチン接種の加速などで人手不足が続いていることなどが回復の要因と考えられる。

また、総務省が発表した8月の完全失業率(季節調整値)は2.8%。前月から横ばいの推移となった。

【参考URL】一般職業紹介状況(令和3年8月分)について