2015年9月に国連のサミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択され、以降SDGsやサステナビリティなどのワードが注目を集めている。株式会社学情の調査によると、23卒学生の93.2%が「SDGsに取り組む企業に好感が持てる」と感じているなど、仕事選びの上でも重要な観点となっているようだ。
この流れを受け、Indeed Japan株式会社は、サステナビリティに関連する仕事についての直近5年間の掲載数および検索数に関する調査を行った。
調査結果は以下の通り。
「サステナビリティ」「ダイバーシティ」「SDGs」それぞれのワードを含む仕事掲載数を調査したところ、2016年8月と2021年8月を比較するといずれのワードも増加していることが分かった。
「サステナビリティ」は緩やかだが安定的に増加し、2021年8月の掲載数は2016年同月の約2.0倍であった。
「ダイバーシティ」は2016年の時点で最も多く、2018年から2019年にかけて急速に増加した。2019年3月に最大の掲載数となった後減少したが、2021年8月時点の掲載数は2016年同月と比較すると約1.5倍に増加している。
「SDGs」は、2016年から2019年にかけては低調だった。しかし、2019年後半から仕事掲載数が加速度的に増加し、2020年3月には「サステナビリティ」の掲載数を上回った。直近の2021年8月にまで増加傾向は続いており、2021年8月の掲載数は2016年同月と比較すると約717.0倍となっている。
「サステナビリティ」「ダイバーシティ」「SDGs」それぞれのワードを含む仕事検索数を調査したところ、2016年8月と2021年8月を比較するといずれのワードも増加していることが分かった。
「サステナビリティ」の仕事検索数は、2016年8月から2018年までは横ばいで、2019年から継続的に増加した。2016年8月と2021年8月の検索数を比較すると、約7.4倍に増加している。
「ダイバーシティ」は仕事掲載数と同様に、2016年の時点で他の2つのワードより検索数が多かった。増加度合いは低調で特に2020年5月以降は減少傾向にあるが、これは「ダイバーシティ」の意味合いも含む「SDGs」の普及によるものではないかと考えられる。また、調査開始の2016年8月と2021年同月を比較すると、求人掲載数は約1.6倍に増加している。
「SDGs」は仕事掲載数と同様に、2016年から2017年にかけては非常に検索数が少なかった。しかし2018年から加速度的に増加し、2020年1月には「サステナビリティ」と「ダイバーシティ」を上回った。2018年8月と2021年同月を比較すると、「SDGs」の仕事検索数は約26.4倍に増加した。
サステナビリティに関する仕事は、掲載数・検索数ともにここ5年間で急激に増加していることが分かった。サステナビリティに関連した仕事の需給は今後も高まっていくだろう。
詳細結果はコチラ
調査主体:Indeed Japan株式会社
調査対象期間:2016年8月1日〜2021年8月1日
調査対象国:日本
調査方法:対象期間における、Indeed上で職種名に「サステナビリティ」「ダイバーシティ」「SDGs」を含む仕事の掲載数と検索数を調査し、100万件あたりの数値を表示
【参考URL】サステナビリティに関する仕事調査を実施