コロナ禍での就職は「自己成長」と「やりがい重視」、ウォンテッドリー株式会社調査

ウォンテッドリー株式会社は同社が運営するビジネスSNS「Wantedly」において、「コロナ禍の転職と副業に関する調査」を行った。同社は2021年4月にも同様の調査を行っており、それから半年が経過した今、改めて転職と副業の実態を調査した。

調査結果は以下の通り。

コロナ禍での転職、66%の人が「仕事内容のやりがい」を重視

コロナ禍前に転職した人とコロナ禍で転職した人それぞれに、直近の転職において重視したことを尋ねたところ、コロナ禍前では63%、コロナ禍では66%の人が「仕事内容のやりがい」と回答しともに最多となった。コロナ禍の前後で最も差が大きかった項目は「自己成長性」で、コロナ禍前では48%だったのに対し、コロナ禍では59%と11%増加した。また、「給与水準」においてはコロナ禍前では53%、コロナ禍では48%と唯一減少した。

コロナ禍での転職のきっかけは「スキルに関する意識の変化」が最多

コロナ禍で転職をした人に転職を考え始めた理由を尋ねたところ、「スキルに関する意識の変化」が38%で最多であった。次いで「働き方に関する意識の変化」が35%、「コロナによる会社の業績不安」が10%と続く。一方で「給与に関する意識の変化」は6%にとどまり、コロナ禍では給与よりもスキルや自己成長を目的に転職する人が増えたとみられる。

副業を現在行っている人は37%、副業意欲上昇

副業意欲について尋ねたところ、「現在行っている」と回答した人は37%、「やってみたい」と回答した人は40%であった。2021年4月に行った調査と比較すると、「現在行っている」と回答した人は3%、「やってみたい」と回答した人は1%増加しており、副業意欲は上昇傾向にあると考えられる。

また副業に対して最も求めることを聞いたところ、「自己成長性」と回答した人が28%で最多、次いで「給与水準」と「仕事内容のやりがい」が21%であった。2021年4月の調査と比較して「自己成長」は2%、「仕事のやりがい」は3%増加し、「給与水準」は5%減少した。

転職・副業ともに、コロナ下では給与よりも自分が成長できるか、仕事にやりがいがあるかの方が判断基準として重要視されているようだ。働き方や生活スタイルの変化によって、人々の仕事への向き合い方も変わっているのかもしれない。

調査概要

調査期間:2021年9月28日~2021年10月4日
調査対象:Wantedlyユーザー 計495名

【参考URL】ウォンテッドリー、コロナ禍の転職と副業に関する調査結果を発表