次年度もWeb面接を続ける企業は88.2%、株式会社スタジアム調査

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ここ数年でオンライン面接が一気に普及した。オンライン面接には遠方からでも手軽に面接ができるなどの利点がある一方で、会話のテンポや雰囲気が掴みづらいなど対面での面接の方が優れている点もあり、今後どの形式で面接を行っていくか、企業ごとに対応が分かれている。

この流れを受け株式会社スタジアムは、オンライン採用ツールの利用意向と、2020年と比較した2021年のWeb面接の実態に関する調査を実施した。

調査結果は以下の通り。

「Web説明会とWeb面接を併用」、41.2%で最多

同社が提供するWeb面接・録画面接システム「インタビューメーカー」について、現在利用している機能を尋ねたところ、「Web説明会とWeb面接を併用」と回答した企業が41.2%で最多であった。また、Web面接を利用している企業の合計は76.5%、Web説明会を利用している企業の合計は62.8%、録画面接(動画選考)を利用している企業の合計は17.7%であり、Web面接が最も利用されていることが分かった。

面接時間は1年間で短縮傾向に

Web面接における面接時間について尋ねたところ、2021年においては「30分」と回答した企業が最多となった。2020年時点では「40分」が最多であり、比較すると2021年は全体的に面接時間が短くなっている傾向がある。2020年にWeb面接を行った経験を踏まえ、面接時間を短く調整した可能性が考えられる。

次年度もWeb面接を続ける企業は88.2%

次年度の面接開催意向について尋ねたところ、合計で88.2%の企業が「Web面接を行う」と回答した。内訳を見ると、「Web面接と来社型の面接を併用する」と回答した企業の中でも「原則Web面接にする」とした企業が17.6%、「原則来社型の面接にする」とした企業が33.3%と、来社型を主軸とする企業が多かった。

また、次年度の説明会の開催意向を尋ねたところ、86.2%の企業が「Web説明会を行う」と回答した。内訳を見ると、「併用するが原則Web説明会にする」「併用するが原則来社型の面接にする」と回答した企業はともに17.6%であった。

説明会は気軽に開催できるWebを主軸に行い、コミュニケーションが重要な面接は対面を主軸に行う企業が多いようだ。

コロナ禍をきっかけにWeb面接を始めた企業が、1年経ってその特性を把握し、それぞれ自社に合った利用方法を模索している。面接の段階や候補者の希望なども考慮し、柔軟な対応ができるとよいだろう。

調査概要

調査タイトル:Web面接・録画面接(動画選考)・Web説明会に関する実態調査
調査対象:当社取引先企業1,269社
調査期間:2021年9月16日(木)~2021年9月30日(木)
調査方法:メールによる調査
調査地域:全国
提出数:有効回答51
実施機関:株式会社スタジアム

【参考URL】スタジアム、「オンライン採用に関する実態調査」および「Web面接利用状況調査」を実施。「採用活動のDX化」が顕著に