3月1日に23卒の学生を対象にした採用活動が本格的に開始された。近年の就活の早期化傾向に加え、選考のオンライン化が進んだことから、3月以前に内定を獲得する学生も多い。
株式会社学情は「内々定の獲得状況」をテーマに、就職活動に関する調査を実施した。
調査結果は以下の通り。
23卒の学生に内定(内々定)を獲得しているか尋ねたところ、「内定(内々定)がある」と回答した学生は22.2%だった。前月比では2.8ポイント増加した。昨年同時期は、1月から2月にかけて4.9ポイント増加していたことから、オミクロン株の感染拡大やまん延防止等重点措置の適用が内定率の伸び幅を押し下げたと考えられる。
現在まで累計で獲得した内定(内々定)社数を尋ねたところ、69.9%の学生が1社から内定を獲得していると回答した。学生1人あたりの平均内々定獲得社数は「1.70社」で、1人あたりの平均内々定保有数は「1.42社」となっている。内定を獲得しても内定辞退を並行して行っているようだ。
現在の就職活動状況について尋ねたところ、「内々定を獲得し、就職活動を終了した」と回答した学生は3.7%に留まった。「就職活動をしている」と回答した学生は89.0%で、3月以前から就活をしている学生が多いようだ。
詳細結果はコチラ
内定獲得後も就活を続けている学生が多く、より自分が納得できる企業に行きたいと考えていることが伺える。採用担当者は、採用動画を充実させたり、内定後のフォローを積極的に行う取り組みが必要だ。学生の就職意欲を保つことで、内定辞退が防げるだろう。
調査期間:2022年2月17日~2022年2月24日
調査方法:インターネット調査
調査対象:2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生
有効回答数:556名
【参考記事】2月時点の内々定率は<22.2%>。前月比2.8ポイント増で、昨年同時期よりも伸び率は小幅に留まる。まん延防止等重点措置の影響か。/2023年卒内定率調査