4月には多くの新卒が入社した。しかし、仕事内容が合わないなどのミスマッチにより、早期離職するケースがみられる。
株式会社リクルートの就職みらい研究所は、就職みらい研究所学生調査モニターの22年卒学生を対象に、入社に当たっての不安について「就職プロセス調査」を実施した。
調査結果は以下の通り。
22卒学生の就職確定者に、3月の卒業時点で入社にあたって不安に感じていることがあるか尋ねたところ、62.0%が「ある」と回答した。半数以上の学生が、不安を感じたまま入社していたことが分かる。
また、不安に感じている内容を尋ねたところ、「仕事の忙しさについて」が74.8%で最多となった。次に「職場の人間関係について」が70.0%、「自分の能力について」が56.6%と続いた。
3月の卒業時点で就職確定先に相談できる人がいるか尋ねたところ、40.0%の学生が「いない」と回答した。
「相談できる人がいない」と回答した学生に、入社にあたって不安があるか尋ねたところ、72.1%が「ある」と回答した。「相談できる人がいる」と回答した学生で入社にあたって不安が「ある」と回答した人は55.3%であったのに対し、大きく上回った。就職確定先に相談できる人がいるかどうかが、不安の有無に関係することが分かった。
結果詳細はコチラ
今回の調査では、就職確定先に相談できる人がおらず、不安を感じる学生が多い傾向が伺えた。内定から入社までの期間に学生が相談しやすい環境を整えることで、相互理解が深まり、学生の納得感を高めることができるだろう。
調査方法:インターネット調査
調査対象:2022年卒業予定の大学生および大学院生に対して、『リクナビ2022』にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生8,717人(内訳:大学生7,246人/大学院生1,471人)
調査期間:2022年3月11日~2022年3月14日