トラックドライバーの仕事検索数はコロナ禍以前より最大で49.3%増加、Indeed Japan株式会社調査

物流業界においてトラックドライバーの慢性的な人手不足が課題となっている。またコロナ禍で宅配サービスの需要が高まり、人材獲得競争はさらに激化している。

Indeed Japan株式会社は、同社が運営する求人検索エンジン「Indeed (インディード)」において、トラックドライバーに関する仕事探しの検索動向を調査した。

調査結果は以下の通り。

「ドライバー」「運転手」の仕事検索数は2020年4月が最多

「ドライバー」「運転手」をキーワードとした検索数を調査したところ、緊急事態宣言が発令された2020年4月には、2017年8月以降最多の検索数を記録した。また2022年8月の検索数も、2019年同月と比べて4.0%増加しており、コロナ禍以前より高い水準を維持していると分かる。

トラックドライバーの仕事検索数はコロナ禍以前より最大で49.3%増加

「トラックドライバー」「トラック運転手」の検索数を調査したところ、2020年5月に過去最多を記録し、最も少ない2018年10月に比べると49.3%増加している。また2022年8月の検索数も、2019年同月と比べて10.0%増加した。長期化するコロナ禍で求職者が増加していることがうかがえる。

求職者が増える中続く慢性的なトラックドライバーの人手不足の背景として、公益社団法人全日本トラック協会の佐山氏は「ドライバー個人の努力によって生産性を上げることが難しく、ドライバーは処遇が上がらないことに加えて長時間労働が多いというマイナスのイメージがもたれてしまい、採用難につながっていると言えます」との見解を示している。根本的な人手不足の解決には、トラックドライバーの待遇改善など働き方の改革が必要となるだろう。

調査概要

調査主体:Indeed Japan株式会社
調査期間:2017年8月〜2022年8月
調査対象:Indeed上で行われた「ドライバー」「運転手」「トラックドライバー」「トラック運転手」のキーワードを含めた検索
調査方法:日本における全仕事検索数に対する各キーワードの検索割合(100万件あたりの検索数)を月別平均で算出

【参考記事】Indeed、トラックドライバーに関する仕事検索の動向を調査 仕事検索数はコロナ禍以前より最大約5割増加