厚生労働省が11月29日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2022年10月の有効求人倍率(季節調整値)は1.35倍と、前月より0.01ポイント上昇した。
10月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると7.9%増。産業別に見ると、宿泊業・飲食サービス業で29.3%、生活関連サービス業・娯楽業で11.3%、卸売業・小売業で11.7%増加した。一方で建設業は0.7%、教育・学習支援業では1.9%減少し、前月から2か月連続の減少となった。
有効求人倍率は10か月連続の上昇となる。10月は前月と比較して有効求職者数・有効求人数ともに減少したが、求職者数の減少幅の方が大きかったため有効求人倍率は上昇した。
10月は前月に引き続き、水際対策の緩和や全国旅行支援による観光需要を見込んで、宿泊業や飲食サービス業などで新規求人数が増えたと考えられる。一方で、一部の企業では原材料価格の高騰により利益が減り、採用が困難になっているとの声も上がっている。
また、総務省が発表した10月の完全失業率(季節調整値)は2.6%。前月から横ばいに推移した。
【参考URL】一般職業紹介状況(令和4年10月分)について