2022年のレジュメ検索トレンド1位は「開発要件定義」、株式会社ビズリーチ調査

株式会社ビズリーチは、同社が運営する転職サイト「ビズリーチ」において、採用担当者が職務経歴書を検索する際の使用ワードを昨年と比較した「2022レジュメ検索トレンド」を発表した。

ビズリーチでは採用担当者が会員のレジュメ(職務経歴書)を検索し、直接スカウトを送信できる。採用担当者が検索時に使用するワードから、積極的に採用している人材やポジションの傾向が把握できる。

調査結果は以下の通り。

2022レジュメ検索トレンド

2022年のレジュメ検索トレンド1位は「開発要件定義」

2022年に昨年から最も検索数が上昇したワードは「開発要件定義」であった。2021年は「DX」が1位となっていたが、2022年は各社でDXの取り組みが具体化したことでDX実現のビジョンとIT現場の橋渡しとして要件定義のできる人材ニーズが増加したと予測される。

また上記のような橋渡し人材はアーキテクトと呼ばれるポジションであり、ビズリーチ上でもアーキテクトの求人は増加傾向だ。

コロナ禍によって「エンタメDX」が加速

2位には「エンタメ」が入っている。コロナ禍によってAR(拡張現実)やVR(仮想現実)など先端テクノロジーを活用した手法が模索され、エンターテインメント業界でのDXが加速している。そのため専門人材の採用や事業拡大のための企画職の求人等も増加傾向にある。

サステナビリティ関連の求人が2019年から11.0倍に

4位には「カーボンニュートラル」がランクインし、「脱炭素」や「自動車」「SDGs」等の関連ワードが検索された。政府が2020年に、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた宣言を行い、各企業でも脱炭素の取り組みが加速したとみられる。

ビズリーチ上でもサステナビリティに関連する求人数は、政府の宣言前である2019年と比べて2022年は11.0倍に増加した。

サステナビリティ関連求人2019年と比べ11.0倍

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今回の調査では、採用担当者がDX人材の中でも特に開発要件定義のできる人材を求めていることが分かった。DXを推進する上での課題が明確になった様子がうかがえる。今後の採用のトレンドにも注目だ。

調査概要

ビズリーチを利用している企業が会員を検索したキーワードを算出
対象:2022年1月~2022年11月に検索され、大文字・小文字の区別なく、検索回数が100回以上のキーワード(「or検索」のワードを含む)
算出方法:対象となる全ワードのユニークユーザー数(20以上に限定)における検索回数の前年からの変化率をもとに算出
対比期間: 2022年1月~2022年11月と2021年1月~2021年11月を比較

【参考記事】ビズリーチ、「2022レジュメ検索トレンド」を発表