20代の81.3%が「20代がターゲットであると明確にした募集」に魅力を感じる、株式会社学情調査

終身雇用制度が衰退し働き手による主体的なキャリア形成に関心が集まる昨今、転職を希望する若者が増加している。株式会社学情が2023年7月行った「転職意向に関する調査」では、20代の61.8%が社会人になる前から転職を視野に入れていたと回答している。若手の転職が一般的になる中、「第二新卒採用」など20代を対象にした募集も増加傾向にある。

株式会社学情は、同社が運営する転職サイト「Re就活」において、20代を対象に「魅力を感じる募集形式」に関する調査を実施した。

調査結果は以下の通り。

20代の81.3%が「20代がターゲットであると明確にした募集」に魅力を感じる

「第二新卒採用」や「ポテンシャル採用」など、20代がターゲットであることを明確にした募集に魅力を感じるか尋ねたところ、81.3%が「魅力を感じる」または「どちらかと言えば魅力を感じる」と回答した。理由として「採用対象になるかが分かりやすいから」や「積極的に若手採用を実施していることが分かるから」が挙げられた。

20代の60.9%が「入社時期が明確な募集」に魅力を感じる

「10月1日入社」「4月1日入社」など、入社時期が明確な募集に魅力を感じるか尋ねたところ、60.9%が「魅力を感じる」または「どちらかと言えば魅力を感じる」と回答した。魅力を感じると回答した人からは「同じ時期に入社する人がいると心強い」や「あらかじめ入社時期が明確だと、引継ぎや退職のスケジュールも立てやすい」といった声が寄せられた。

「幹部候補として育成するキャリアパスがある募集」に魅力を感じる20代は39.1%

「幹部候補採用」など、幹部候補として育成するキャリアパスがある募集に魅力を感じるか尋ねたところ、39.1%が「魅力を感じる」または「どちらかと言えば魅力を感じる」と回答した。理由として「キャリアアップの機会がある求人は魅力を感じるから」や「キャリアパスが明確だと、自身の希望と合致するか判断しやすいから」が挙げられた。一方「魅力を感じない」「どちらかといえば魅力を感じない」と回答した人も27.6%おり、キャリアパスの限定をマイナスに捉える人も一定数いることが伺える。

詳細結果はコチラ

今回の調査では、募集の対象や入社時期が具体的に提示されている求人が好まれる傾向があると分かった。求人票作成の際は、ターゲット層をより明確に記載するなど書き方を工夫すると良いだろう。

調査概要

調査期間:2023年7月25日~2023年8月2日
調査機関:株式会社学情
調査対象:20代社会人(20代専門転職サイト「Re就活」サイト来訪者)
有効回答数:363名
調査方法:インターネットでのアンケート調査

【参考URL】「第二新卒採用」「ポテンシャル採用」など、20代がターゲットであることを明確にした募集は「魅力を感じる」と回答した20代が8割を超える。「採用対象になるかが分かりやすい」の声