24卒学生の82%が「キャリアや働き方の事例」が入社意向度に影響すると回答、株式会社PR Table調査

昨今、労働人口の減少などにより採用の難易度が年々高まる中、採用力を強化するために戦略的に自社をブランド化する「採用ブランディング」に注力する企業が増えている。一方で、株式会社PR Tableが2023年3月に行った調査によれば、人事責任者の8割は情報発信の「伝え方」と「届け方」に課題を感じている。

株式会社PR Tableは、内定承諾済の24卒学生517名を対象に就職活動の意思決定に寄与する「コンテンツ」に関する調査を行った。

調査結果は以下の通り。

企業探しにおいて不足していると感じる情報は「働き方」の事例

企業探しにおいてどんな情報が不足していると感じたか尋ねたところ、「どんな働き方があるのか」が46.0%で最多であった。次いで「どんな人が働いているのか」が40.4%、「どんな職種があるのか」が40.0%と続く。

24新卒の82%が「キャリアや働き方の事例」が入社意向度に影響を与えると回答

キャリアや働き方の事例コンテンツの有無が入社以降に影響を与えるか尋ねたところ、82%の学生が「とても影響を与える」または「まあまあ影響を与える」と回答した。

学生の71.2%が企業名や職種を「検索サイト」で調べている

求人媒体や口コミサイト以外で情報を得るために企業情報を検索サイトで調べたことがあるか尋ねたところ、71.2%の学生が「ある」と回答した。また調べる項目は「企業名」が64.6%で最多であった。

企業情報を深く知りたいときに「動画」より「テキスト」を選ぶ傾向

企業情報を知るのにどのような形式のデジタルコンテンツが最適だと感じるか尋ねたところ、「キャリア・働き方の事例」「働き方・制度について」などいずれのカテゴリにおいても「記事」が最多であった。

また、どんなときに記事コンテンツを読みたいか尋ねたところ、「企業や職種に対してより深く調べたいとき」が56.7%で最多であった。次いで「どんな人がどんな思いで働いているのか知りたいとき」が37.5%、「短い時間で企業の情報を知りたいとき」が37.3%と続く。

詳細結果はコチラ

今回の調査では、学生は企業選びにおいて「働き方、人、職種」に関する情報を特に必要としていることが分かった。ジョブ型への移行や職種の多様化、働き方の選択肢の増加を背景に、学生はより主体的にキャリアを形成したいと考える傾向が強まっている。こうした理由から、学生は企業情報だけではなくキャリアや働き方の事例について能動的に情報収集をする傾向にあるようだ。

また学生はより深く企業について調べたいときにはテキストコンテンツを求めていることも明らかとなった。企業は適切な媒体や手段を選びながら、学生の求める情報を積極的に発信していくことが重要となるだろう。

調査概要

調査主体:株式会社PR Table
調査方法:インターネット調査
調査時期:2023年9月
有効回答:内定承諾済の学生517名

【参考URL】【就職活動の意思決定に寄与する「コンテンツ」実態調査】「キャリアや働き方の事例」が入社意向度に影響すると24新卒の80%以上が回答