社会人女性が副業を始める理由は「本業から得る収入への不安」が54.4%、株式会社ライボ調査

厚生労働省が調査した「令和3年版働く女性の実情」によると、2021年の女性の労働力率は53.3%と前年に比べて増加した。一方で男性の労働力率は71.4%であり、その差は依然として存在する。また、正規雇用比率は男性が78.3%であるのに対して、女性46.4%にとどまっている。こうした状況の中、副業に興味を持つ女性が増えている。

株式会社ライボは、同社が運営する調査機関「Job総研」において、263人の社会人女性を対象に「2023年 女性の副業実態調査」を実施した。

調査結果は以下の通り。

女性の平均年収額と理想額の差は174.4万円

2023年9月時点の年収額を尋ねたところ、平均額は441.7万円、中央値が400万円、最頻値が600万円となった。次に理想の年収額を尋ねたところ、平均額は616.1万円、中央値550万円、最頻値が600万円となっている。理想額が実際の平均年収額に対して174.4万円高い結果となった。

女性が副業を始める理由は「本業から得る収入への不安」が54.4%

副業経験の有無を尋ねたところ、30.0%の女性が「経験あり」と回答した。また、副業に興味がある女性に今後副業をしたいかどうか尋ねたところ、96.3%の人が「とても思う」「思う」「どちらかといえば思う」と回答した。

副業経験のある女性に副業を始めたきっかけを尋ねると、54.4%の人が「本業から得る収入への不安」と回答し最多となった。次いで「本業にやりがいを感じづらかった」が21.5%、「将来への漠然とした不安」が20.3%と続いている。

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今回の調査では、女性の平均年収額が理想額に届かない中、収入を目的として副業を始める人が多いと分かった。アンケート回答者からは「ライフイベントを経てもキャリアダウンしないよう副業で自信のある分野を見つけています」などの声も寄せられており、理想の収入やキャリアを実現する手段として副業が活用されている。今後の動向にも注目だ。

調査概要

調査対象者:現在職を持つ社会人女性、JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国 / 女性 / 20~50代
調査期間:2023年9月6日~2023年9月11日
有効回答数:263人
調査方法:インターネット調査

【参考記事】Job総研による『2023年 女性の副業実態調査』を実施 7割が経験なし 副業できず収入不安 本業の賃金も上がらず