厚生労働省が9月29日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2023年8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.29倍と、前月と同水準だった。
8月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると1.0%増。産業別に見ると、宿泊業・飲食サービス業で9.8%、教育・学習支援業で8.4%、医療・福祉で4.8%増加した。一方、製造業で7.5%、建設業で3.8%、生活関連サービス業・娯楽業で3.1%の減少となった。
有効求人倍率は前月まで3か月連続で低下していたが、下げ止まる結果となった。しかし原材料費の高騰や賃上げなどを受け、製造業や建設業では採用を控える傾向が続いている。一方で宿泊業・飲食サービス業では、コロナ禍からの経済活動の回復に伴い、外国人観光客を含む旅行客が増加したことから新規求人数が増加した。
また、総務省が発表した8月の完全失業率(季節調整値)は2.7%。前月から横ばいで推移した。
【参考URL】一般職業紹介状況(令和5年8月分)について