9月の有効求人倍率は1.29倍、前月と同じ水準

厚生労働省が10月21日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2023年9月の有効求人倍率(季節調整値)は1.29倍と、前月と同水準だった。

9月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると3.4%減。産業別に見ると、宿泊業・飲食サービス業で5.2%、学術研究・専門・技術サービス業で2.6%増加した。一方、製造業で12.7%、情報通信業で5.4%の減少となった。

9月の求人数は、全11種の主要産業のうち9種で前年同月を下回る結果となった。中でも製造業や建設業では原材料費・光熱費の高騰を受けて採用を控える傾向が続いており、前年同月比の推移を見ると7か月連続のマイナスを記録している。一方で宿泊業・飲食サービス業の求人数は、2021年10月以降2年連続で前年同月を上回っている。コロナ禍からの経済活動の回復にともない、求人数が増加している様子が伺える。

また、総務省が発表した9月の完全失業率(季節調整値)は2.6%。前月から0.1ポイント改善した。

【参考URL】一般職業紹介状況(令和5年9月分)について