厚生労働省が12月26日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2023年11月の有効求人倍率(季節調整値)は1.28倍と、前月から0.02ポイント低下した。
11月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると4.8%減。産業別に見ると、教育・学習支援業で3.5%、情報通信業で3.4%増加した。一方、宿泊業・飲食サービス業で12.8%、生活関連サービス業・娯楽業で12.5%、製造業で10.5%の減少となった。
宿泊業・飲食サービス業の新規求人数が前年同月比で減少したのは、2021年9月以来、2年2か月ぶり。下がり幅も全産業の中で最も大きく、昨年11月頃に大幅に求人数を伸ばした反動と見られる。これまで堅調に増加傾向を見せていた宿泊業・飲食サービス業も、製造業と同様に原材料費や光熱費の高騰の煽りを受けている。
また、総務省が発表した11月の完全失業率(季節調整値)は2.5%。前月から横ばいに推移した。
【参考URL】一般職業紹介状況(令和5年11月分)について