DX関連求人数は3年前の「約6.7倍」とDX人材の高い採用ニーズが継続、株式会社ビズリーチ調査

コロナ禍以降に急激に加速したDX化とともに、新卒採用中心だった企業も即戦力採用のニーズが高まり続けている。特にエンジニア・デジタル人材の獲得競争は今後ますます激化していくことが予想される。

株式会社ビズリーチは同社が運営する転職サイト「ビズリーチ」において、企業の採用担当者が2023年にビズリーチ上でレジュメを検索する際に使用したキーワードを集計した「2023レジュメ検索キーワードトップ30」として結果を発表した。

調査結果は以下の通り。

出典元:株式会社ビズリーチ

2023年のレジュメ検索トレンド1位は「開発」

2023年に最もレジュメ検索に使用されたキーワードの1位は「開発」であった。次いで、2位「Java」、3位「AWS」と続く。前年の結果と大きく異なるのは、3位以降もDX関連のキーワードがランクインしている点だ。前年の1位も「開発要件定義」だったが、2位以降はエンタメDXやサステナビリティ関連のキーワードが続いていた。2023年はITサービスの構築・開発のニーズがより強くなり、ITエンジニアを求める企業がさらに増加したとみられる。また、DX推進やITサービス開発を行ううえで重要なPMや管理職経験のある人材も必要とされているとわかる。

マーケティング戦略を描ける人材のニーズが増加傾向

ITエンジニア関連のほかに、6位の「Python」や20位の「SQL」、そして12位の「企画」、24位「戦略」など、マーケティング関連のキーワードが上位にランクインした。このことから市場分析等の分析業務だけでなく、データに基づいたマーケティング戦略を描けるマーケターのニーズが増加していると推測できる。

DX関連求人が3年前と比べ約6.7倍と伸長し続けている

コロナ禍以降の2020年からDXが加速したことを背景に、ビズリーチ上のDX関連の求人が3年前と比べ約6.7倍と伸長している。DX化推進の流れは現在も続いており、2024年もエンジニアやデジタル人材の即戦力採用は熾烈になるだろう。

出典元:株式会社ビズリーチ

詳細結果はコチラ

今回の調査では、2020年以降にDX推進する上での課題が明確になり、事業拡大に向けてDXを強化している企業が増加していることが分かった。中途採用領域の関係者は2024年のDX戦力人材市場トレンドに今後も注目だ。

調査概要

ビズリーチを利用している企業の採用担当者が会員のレジュメを検索した際のキーワードを算出
対象:2023年1月〜2023年12月の期間に検索されたキーワード(大文字・小文字の区別なく、「or検索」のキーワードを含む)
算出方法:対象となる全キーワードの検索回数を算出

【参考記事】ビズリーチ、「2023レジュメ検索キーワードトップ30」を発表