転職活動における情報収集の手段の1つとして、企業のクチコミサイトを利用する求職者が増えている。
エン・ジャパン株式会社は、「エン転職」を利用するユーザー4513名を対象に「転職活動時のクチコミ閲覧」についてアンケートを実施した。
調査結果は以下の通り。
転職活動中に企業に関する社員クチコミを見るかを尋ねたところ、全体の50%の人が「見る」と回答した。年齢別で比較すると、年代が低い方ほどクチコミを見ていることが分かる。
また、転職活動中に社員クチコミを「見る」と回答した人にどのタイミングでクチコミを見るか尋ねたところ、全体の91%の人が「応募前」と回答した。年代別に見ても「応募前」に見るという回答が最多となった。
転職活動中にクチコミを見る人に、クチコミの影響で応募や選考、内定の辞退をしたことがあるか尋ねたところ、67%の人が「応募をやめた」と回答した。
どのようなクチコミの内容が転職時に影響したか尋ねたところ、全体の48%の人が「給与・賞与への不満」と回答し、次いで47%の人が「人手不足・人が辞める」・「従業員の士気の低さ・人間関係の悪さ」と回答した。給与や働く環境に関する内容が転職活動に大きく影響していることが伺える。
クチコミの影響で応募や選考、内定辞退をしたと回答した人に、クチコミで不安になった内容を企業に質問するか尋ねたところ、85%の人が「いいえ」と回答した。
理由を尋ねると「上辺だけの回答しか得られないと思った」「本音で話してもらえないと思うから」「質問して不採用になるのが怖いから」などが挙げられた。
一方で、企業に質問をすると回答した人の理由としては「クチコミを書いた人の主観である可能性もあるため、クチコミの母数が少ない場合は面接で確認している」「本当に気になっている企業であれば企業先に質問する」「不安な点は少しでも解消したい」などが挙げられた。
詳細結果はコチラ
今回の調査では、多くの求職者が転職活動中に社員クチコミを見て企業に応募していることが分かった。企業は採用に影響のあるクチコミの内容を把握し、自社の魅力発信やブランディングの強化を通して、求職者に正しい情報を伝えることが重要となりそうだ。