20代は評価を気にしやすい?年代別バイアスの特徴、ミイダス株式会社調査

出典元:ミイダス株式会社

ミイダス株式会社は、同社が運営する中途採用サービス『ミイダス』の「バイアス診断ゲーム」の受検データから、年代とバイアスの関係について分析した。

調査結果は以下の通り。

年代が上がるほど強くなるバイアス

表現によって判断が変わりやすいかどうかを表す「フレーミング効果」は、年代が上がるほど強くなることがわかった。年代が上がるほど経験に基づいて情報を処理するため、情報そのものだけでなく、その情報のポジティブ・ネガティブといった表現方法の影響も受けやすくなっていると考えられる。

他者からの評価や自分の好みをコントロールして意思決定ができるかを表す「感情・バイアスの制御」も年代が上がるほど高まる。長年の社会経験から、自身のバイアスに振り回されず冷静な意思決定ができるようになってくると推察される。

物事に対するネガティブな感情の抱きやすさを表す「否定的感情バイアス」も、年代が上がるほど強まることが明らかになった。年代が上がると成功・失敗含め様々な経験をするため、リスクや失敗に対して否定的な感情を抱きやすくなると考えられる。

年代が上がるほど弱くなるバイアス

他者からの評価に対する感度「評価下落回避バイアス」は、年代が上がるほど弱くなるとわかった。若い年代ほど他人の目を意識してしまい、本来の目的より他者からの評価を下げたくない感情を優先して意思決定する傾向があるといえる。

利益より損失を避けることを優先する「損失回避バイアス」も年代が上がるほど弱くなる。若い年代ほど「損をしたくない」という感情を優先し、目的が「損失を生まないこと」にすり替わってしまっていると考えられる。

同社は「職場など多様な年代の人が集まる場で、『なぜそんなことを言うんだろう』と疑問に思ったことがある人も多いはず。そういった時は、“バイアスが違うと同じ物事でも捉え方が変わる”ということを意識してみると、より円滑なコミュニケーションが期待できそうです」とコメントしている。

詳細結果はコチラ

年代が高くなるほど感情ではなく経験から物事に向き合う傾向があるとわかりました。新入社員や後輩に指導するときは、バイアスのことを踏まえつつ感情面のサポートも一緒にできるといいかもしれません。

また一方で、社会経験が豊富になるほど自身の経験を重視しすぎるようにもなるといえそうです。円滑なコミュニケーションのため、自分が持っているバイアスをしっかり把握できるといいですね!

調査概要

・『ミイダス』の「バイアス診断ゲーム」の受検結果でわかる22項目について10段階の評価結果を分析
・2021年10月1日~2023年9月30日の期間における『ミイダス』の「バイアス診断ゲーム」の受検データのうち、回帰分析で年代による傾向が見られた項目を抽出
・上記期間内に「バイアス診断ゲーム」を受検した、20歳以上59歳以下の43,245人のデータを使用
※バイアスは個人差が大きく、本調査結果はあくまでも年代による傾向を示したものである

【参考URL】20代は評価を気にしやすい?50代は情報の見せ方によって意思決定が変わる? データを分析した結果、年代別のバイアスの特徴が明らかに