マイナビ・リクナビなどがワンデーインターンの取り扱い停止

全国求人情報協会は3月19日、インターンシップに関する共同声明を発表しました。今回の声明に伴い同協会に所属するリクルートキャリアやマイナビは、自社の媒体上で十分な就業体験が確保されない「ワンデーインターンシップ(1日インターン)」の取り扱いを停止します。

共同声明発表の背景

今回の共同声明が発表された背景には、本来学生が就業体験によって働くことの気づきを得るはずのインターンシップが、選考活動解禁前の実質的な採用選考プロセスとして機能しており、学生が学業・課外活動に集中できない状況を生み出す要因になっていることにあります。

特に、実際は単なる企業説明会であることが多い『ワンデーインターンシップ』は、インターンシップという名称がつくことで学生も選考の一部として認識して参加するケースも多く、学業や課外活動を妨げると問題視されています。

このような状況を受け、全国求人情報協会及び大学・短期大学・高等専門学校が加盟する各団体は、下記を目的として大学等が協力して活動することを宣言しました。

1.学生の学修経験時間を担保するため、インターンシップは学事日程に影響を与えないよう原則、「長期休暇」「土日祝」を中心に開催することを推進する。※

2.単なる企業説明会や会社見学会が大半を占めると指摘される「ワンデーインターンシップ」という表記を使用しない。

※ 正課の教育活動として実施しているインターンシップは除く

今回の声明に伴い、「ワンデーインターンシップ」という名称の使用を控えるとともに、長期のインターンについても夏休みなど平日以外での開催を促す方針です。

【参照URL】
学修経験時間の尊重に向けたインターンシップの取り組みについて
マイナビなど学生向け「1日インターン」取り扱い中止