フォースバレー・コンシェルジュ株式会社、コロナ禍で失業した技能実習生と企業の無料マッチング支援を開始

新型コロナウイルス感染症の拡大による事業の倒産や解雇等で、実習先を失った技能実習生が増加している。そうした技能実習生に対する特別支援策として、法務省は解雇などを余儀なくされた技能実習生に対し最大1年間、在留資格「特定活動」(特定研究等活動)で就労が可能となる施策を打ち出した。これにより、実習先がなくなった技能実習生も最大1年間日本に残って就労が可能となる。

在留資格とは

外国人が日本に在留する間、一定の活動を行えること、または一定の身分や地位を有する者としての活動を行えることを示す『入管法上の法的な資格』のこと。在留資格には就労関係と身分関係のものがあり、全部で33種類ある。

フォースバレー・コンシェルジュ株式会社はこの制度を利用して、就労継続を希望する技能実習生を無料で企業に紹介する取り組みを開始した。

同社は高度外国人材の採用支援だけでなく、今年から「特定技能」で働く外国人材の採用支援事業にも本格参入した。このコロナ禍においても、これまで培ってきた経験やナレッジを駆使して、国内在住の外国人留学生だけでなく海外在住の高度外国人材や日本にいる外国籍社員、特定技能試験受験生等に対し様々な支援を積極的に行ってきた。今回、支援対象をコロナの影響により就職に困っている技能実習生にも拡大する。

第一弾として、人材不足が深刻な介護・外食・宿泊・建設業界等を中心に就労の機会を提供し、順次対象を増やす予定だ。

同社は約三千人の技能実習生を中心とした、特定技能人材データベースを保有している。このデータベースを基に就労継続希望の技能実習生と受け入れを検討している企業を無料で繋ぐ。

今回の技能実習生支援概要は下記の通り。

・申込み期限:2020年9月30日まで(状況に応じて期間延長も検討)
・対象となる業種:介護・外食・宿泊・建設 (状況に応じて対象拡大も検討)
・企業問い合わせ先:https://www.4th-valley.com/contact/
・技能実習生問い合わせ先:connectjob.ssw@4th-valley.com
・料金:無料

また、就労中特定技能試験合格に向けた勉強のための貸付型奨学金の給付も技能実習生の希望者に対して検討しており、受入先の企業承諾の上で実施を進める方針。

コロナ禍での優秀な技能実習生の受け入れは、人手不足の解消になるだけでなく新たな戦略立案のきっかけになるのではないだろうか。

【参照URL】緊急救済】コロナ禍で倒産・解雇等により 失業した外国人技能実習生に新たな職と経済支援を! 〜貸与型奨学金モデルを活用し、企業と無料でマッチング〜