日本最大級のグローバル人材に特化した人材紹介会社 エンワールド・ジャパン株式会社は、 転職活動におけるニューノーマル「オンライン面接」についての意識調査を実施し、エンワールド・ジャパンのサービス登録者2,081名から回答を得た。
調査結果は以下通り
応募する際のオンライン面接の有無について、43%が「影響する」と回答した。年代別では、年代が若いほど「影響する」と回答した割合が高くなった。
理想の面接方法について聞いたところ、「最終面接以外はオンライン、最終面接のみ対面」と回答した方が最多で35%であった。
オンライン面接の経験について、64%が「ある」と回答した。外資系企業社員の回答が日系企業社員の回答を10ポイント上回った。外資系企業ではレポートラインとなる上司が海外に在住している場合や、本社の人事やマネジメントと面接を行う場合などがあるため、新型コロナウイルス流行前から、日系企業と比較して、オンライン面接を受ける割合が多かったことが推測される。
また、最終面接まで選考が進んだ人に「最終面接もオンラインで実施した経験はありますか」と聞いたところ、約半数が「ある」と回答した。
企業がオンライン面接を行うことについて、81%が「賛成」と回答した。
オンライン面接に「賛成」と回答した理由として、「賛成」の理由の第1位は「面接の日程が調整しやすい」、次いで「企業訪問にかかる時間を削減できる」であった。
一方、「反対」の理由では、「企業を訪問しないと、社内の雰囲気や設備などが分からない」が第1位、次いで「対面で話さないと面接官や社員の人柄が分かりづらい」との理由であった。
企業が最終面接をオンラインで行うことについて、46%が「賛成」と回答した。
「賛成」と回答した外資系企業社員のコメントでは「グローバル企業では必然」、日系企業社員のコメントでは「実際の業務もリモートワークが多いのであれば、面接もオンラインで実施するのが良い」「交通費削減」の声が目立った。一方、外資系企業社員・日系企業社員の両者から「内定後に訪問してカジュアル面談を行うなど、ミスマッチを防ぐために一度は訪問したい」「コロナが落ち着けば本来は会いたい」という声が多数挙がった。
企業が最終面接もオンラインで実施することに「賛成」と回答した理由について、最も多かったのは「オンライン面接でも入社の意思決定は可能」、次いで「最終面接も一次面接や二次面接などと違いはない」であった。
「反対」の理由の第1位は「社長/部門責任者とは直接会って話したい」、次いで「ミスマッチ防止のため、お互いにとって必要」との声が挙がった。
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:2,081名
調査実施期間:2020年7月27日~7月29日
回答者所属企業:外資系企業 48%、日系企業 52%
新型コロナの流行に対応して世界と企業環境が進化し続ける中、アフターコロナの世界がどの様になるかを予想して、企業と転職希望者の双方の姿勢に大きな変化が見られるようになった。求職者は、コロナ禍での健康や安全面での不安のほか、企業の環境への適応力に対する印象や、企業を訪問せずに面接が受けられる利便性・効率性の向上などを求めており、今後はオンライン面接の取り組みに大きな注目が向けられるだろう。
【参考URL】グローバル人材のオンライン面接意識調査