過半数の企業で新卒採用の予定人数80%以上達成、ラーニングエージェンシー調査

新型コロナウイルスの感染拡大によって多くの企業が働き方や事業運営の変化を迫られた。特に3月頃から外出自粛やテレワークの推奨が広まり、会社説明会や面接を例年通りに行えないなどの影響が新卒採用活動をする企業に出ている。

株式会社ラーニングエージェンシーは2020年8月3日~8月7日の期間、企業の人事・教育担当者395人を対象に「新型コロナウイルスが人事・採用に与えた影響」の調査を実施した。結果は以下の通り。

採用予定人数に対する達成度、過半数で80%以上

採用予定人数に対する達成度を尋ねたところ、「100%、100%以上」が31.3%、「80~90%」が20.3%と合わせて51.6%の企業の達成度が80%以上であることが分かった。それに対して達成度が0%の企業は10.7%であった。この結果では、従業員数による傾向の差は見られなかったため、企業規模にかかわらず一定の達成度であったといえる。

内定式の実施、58.8%の企業が未定

内定式の実施予定について尋ねたところ、「実施する」と回答した企業は35.3%であった。一方「検討中」「わからない」と回答した企業は合わせて58.8%と、過半数の企業が内定式の実施が未定であることが分かった。

結果詳細はコチラ

この結果に対し、同社ジェネラルマネージャーの根本氏は「新入社員の早期戦力化を促進するためにも、もし内定式を中止するならば内定式に代わる組織社会化のための手段を講ずることが求められます」と考察している。

調査概要

・調査対象者:人事・教育担当者
・調査時期:2020年8月3日~2020年8月7日
・調査方法:Webでのアンケート調査
・サンプル数:395人
・属性:
(1)業種
①IT・インターネット:19.7%(78人)
②製造:18.7%(74人)
③流通・小売・サービス:15.9%(63人)
④建設・不動産:10.1%(40人)
⑤商社:9.4%(37人)
⑥金融:3.3%(13人)
⑦マスコミ・広告:3.3%(13人)
⑧医療・福祉:2.5%(10人)
⑨その他:16.9%(67人)

(2)所属企業の従業員数規模
①1~50人:11.4%(45人)
②51~100人:23.5%(93人)
③101~300人:37.2%(147人)
④301~500人:10.4%(41人)
⑤501人以上:17.5%(69人)

【参考URL】【人事・教育担当者395人に調査】51.6%の企業が新卒採用の目標達成度8割以上 内定式は6割弱が実施未定