新卒ビジネスパーソンの70%以上が「デジタル化への取り組み度合いは企業選定のうえで重要」と回答、アドビ株式会社調査

アドビ株式会社は2020年4月に新卒入社したビジネスパーソンを対象に、自社の業務のデジタル化と会社への満足度に関する調査結果を発表した。詳細は以下の通り。

回答者の60.6%が「自社の業務のデジタル化は進んでいない」と感じている

社内のデジタル化がどれくらい進んでいると思うかを尋ねたところ、「とても進んでいる」と回答した人は9.8%で、「進んでいない」と回答したのは60.6%であった。また、92.8%の人が業務のデジタル化を進めて欲しいと考えていることも明らかになった。

全体の70.8%が「デジタル化への取り組み度合いは企業選定のうえで重要」と回答

入社手続きをどのように行ったかを尋ねたところ、「オンラインで行った」と回答したのは全体の31.6%であった。多くの企業で紙や判子などを使った従来の方法で実施していることがわかった。また、「もし再度就職活動をするとしたら、企業のデジタル化への取り組み度合いは企業選定基準においてどれくらい重要だと思うか」を尋ねたところ、22.2%が「とても重要」と回答した。「どちらかというと重要だと思う」と回答した48.6%と合わせると、全体の70.8%が企業選定で重要になると感じていることがわかった。

「自社の業務のデジタル化が全く進んでいない人」の会社の環境に対する満足度は6.9%

自社の環境の満足度を尋ねたところ、「業務のデジタル化がとても進んでいる」と回答した人の中で「とても満足している」と回答した人は49.0%だった。これに対し「デジタル化が全く進んでいない」と回答した人の中で「とても満足している」と回答したのは6.9%であり、企業のデジタル化への取り組み度合いと会社の満足度には比例関係が見られた。

また、テレワークの実施頻度にも満足度との相関関係が見られ、「テレワークを毎日実施している」人の中で「とても満足している」と回答した人は37.2%であった。新型コロナウイルス感染症拡大への対策として企業のテレワークが推奨される中で、企業満足度にも影響が出ていることが明らかになった。

デジタル化は企業にとって早急の課題となっていきそうだ。

【参考URL】アドビ、コロナ禍入社社員への企業満足度調査結果を発表 テレワークやデジタル化が進んでいる企業ほど満足度が高い傾向に デジタル化への取り組みは人材採用にも影