株式会社ワークポートは、全国の企業の採用担当者を対象に「新型コロナの中途採用への影響」についてアンケート調査を行った。調査結果は以下の通り。
新型コロナウイルスの影響で採用意欲に変化はあったか尋ねたところ、「変わらない」と回答した人が68.8%であった。次いで「採用意欲が上がった」が17.3%、「採用意欲が下がった」が13.9%と続く。「変わらない」と回答した担当者にその理由を尋ねたところ、「事業にコロナの影響がなかったため」など、そもそも新型コロナウイルスは業績に大きく影響していないという意見が挙がった。一方で、「営業実績に新型コロナウイルスの影響はあるが、人員補充が必要なため」「通年の人材不足」など、状況に関わらず今後の事業戦略において慢性的な人手不足の課題を抱えているからという意見も目立った。
新型コロナウイルスの影響で選考の形式に変化はあったか尋ねたところ、「はい」と回答した人は68.3%であった。どう変化したかを尋ねると、「面接や企業説明をオンライン化するようになった。資料もデジタル化となった」「面接の完全オンライン化し、内定までスピードアップするため面接回数を減らした」など、選考のオンライン化を挙げる人がほとんどであった。面接のオンライン化が定着しているといえる。
新型コロナウイルスの影響で採用基準の変化があったか尋ねたところ、「変化していない」と回答した人は75.3%であった。理由を尋ねると、「社員に求めるスキルに新型コロナは影響しないため」「必要な人材を補充するため」など、外的要因で欲しい人材のレベルは変化しないという意見が大多数を占めた。一方で、「高くした」と回答した人は23.4%であった。「良い方の応募が増え、自然と面接官の採用基準が上がったため」など、求職者が増えたことでより厳選して選考を進められるようになったため選考の基準が自ずと上がったという意見が目立った。
調査内容:新型コロナの中途採用への影響について
調査対象者:同社を利用している全国の企業の採用担当者
有効回答:231人
調査期間:2021年5月18日~2021年5月28日
新型コロナウイルスの影響で採用意欲は変わらない企業が多いようだ。今後はワクチン接種により経済回復も見込まれるため、採用市場はさらに活発化していきそうだ。
【参考URL】〈採用担当者のホンネ調査〉「新型コロナの中途採用への影響」について調査を実施 コロナ禍においても約7割が採用意欲は変わらず、選考基準も変化なし 選考形式はオンライン化へシフトチェンジする企業が目立った