5月の有効求人倍率は1.09倍、完全失業率は0.2ポイント増加

厚生労働省が6月29日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2021年5月の有効求人倍率(季節調整値)は1.09倍と、前月と同じ水準だった。

5月の新規求人(原数値)は前年同月比で7.7%増。産業別に見ると、新規求人は製造業で30.3%、生活関連サービス業・娯楽業で21.7%、サービス業(他に分類されないもの)で15.8%増加し、卸売業・小売業で5.3%減少した。

新規求人の前年同月比は増加しているものの、コロナ前の2019年同月と比較すると26.9%減っている。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が繰り返し発出される中、宿泊業・飲食サービス業をはじめ、求人がコロナ前の水準まで回復するにはまだ時間がかかると見られる。

また、総務省が発表した5月の完全失業率(季節調整値)は3.0%。前月の2.8%から0.2ポイント悪化した。

【参考URL】一般職業紹介状況(令和3年5月分)について