「コロナ後にインターンシップに臨む場合は直接訪問を希望」22卒理系学生の69.4%が回答、株式会社ドリームキャリア調査

 2021年卒の就職活動は新型コロナウイルスの影響で大きな混乱が生じたが、2022年卒では企業が一定の準備・対策を行えたことでオンラインでの就職活動が浸透した。一方でオンライン就活のメリット、デメリットも明らかになってきている。

株式会社ドリームキャリアは2022年3月卒業予定の理系学部・学科に所属する学生を対象に、就職活動プロセスや内定獲得状況に関するアンケート調査を実施した。詳細は以下の通り。

オンライン就活のデメリット「会社の雰囲気や社員の人柄がわかりにくい」73.5%が回答

オンライン就活のどのような点にメリットを感じているか尋ねたところ、「移動時間やコストの削減」と回答した学生が94.9%であった。次いで「日程調整をしやすい」が79.6%、「多くの企業セミナーに参加できる」が55.1%と続く。次にデメリットに関して尋ねたところ、「会社の雰囲気や社員の人柄がわかりにくい」が73.5%で最多であった。オンライン上で得られる情報の質と量に関する懸念の声が多く挙がった。

オンライン就活のメリットとデメリット

「コロナ後にインターンシップに臨む場合は直接訪問を希望」69.4%が回答

新型コロナウイルスが収束した状態で就職活動に臨む場合、直接訪問とオンラインどちらを望むかを尋ねた。インターンシップに関しては学生の69.4%が直接訪問を希望していることが分かった。一方で、企業説明会や一次面接についてはオンラインを希望する学生が過半数を占めた。

コロナ禍が一定収束した状況下で、直接訪問とオンラインどちらを希望するか

「内定承諾の決め手は社風や社員の魅力」9.4%が回答

内定承諾を決めたポイントは何か尋ねたところ、トップは「仕事内容」で15.5%であった。次いで2位は、21卒の調査では9位に順位を落としていた「社風/社員の魅力」で9.4%であった。昨年は数多くのイベントや説明会が中止となり、多くの企業が代替のオンラインイベントを準備できなかったことが順位の変動理由として考えられる。

内定承諾を決めたポイント

詳細結果はコチラ

今回の結果について同社は、「オンライン就活下における学生側の行動パターンの大きな変化としては、企業との接触が『広く浅く』なったことがまず挙げられるでしょう。(中略)また、就職活動の早期化の流れはコロナ禍でもさらに加速しており、とくに優秀層ほど情報収集や志望業界の絞り込みのタイミングが早期化しています。企業側としても適切なタイミングで、必要な情報を発信していく重要性がますます高まっているといえます」とコメントしている。

調査概要

調査対象:理系ナビ2022会員(2022年卒業予定の理系就活生)
調査時期:2021年6月
調査方法:インターネット調査
回答数:203名(設問によっては任意回答あり)

【参考URL】コロナ後のインターンシップは約7割の理系学生が直接訪問を希望。『2022卒 理系就活生動向調査レポート(7月速報)』