厚生労働省が7月30日に発表した「一般職業紹介状況」によると、2021年6月の有効求人倍率(季節調整値)は1.13倍と、前月よりも0.04ポイント上昇した。
6月の新規求人(原数値)は前年同月比で5.4%増。産業別に見ると、新規求人は製造業で39.3%増加し、サービス業(他に分類されないもの)、教育・学習支援業などでも13%以上の増加となった。唯一、宿泊業・飲食サービス業で10.6%減少した。
有効求人倍率が1.10倍を超えるのは昨年6月以来1年ぶりである。有効求人数が前月比ほぼ横ばいだったのに対し、有効求職者数が3.6ポイント減の約5万人減少したことで有効求人倍率が増加したと見られる。しかし2020年1月の有効求人倍率は1.51倍だったことから、コロナ前と同水準への回復にはまだ時間がかかると思われる。
また、総務省が発表した6月の完全失業率(季節調整値)は2.9%。前月の3.0%から0.1ポイント改善した。
【参考URL】一般職業紹介状況(令和3年6月分)について