6月のギークスITフリーランス案件倍率は8.81倍、ギークス株式会社レポート

ギークス株式会社は、ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表した。「ITフリーランス案件倍率レポート」とは、同社が運営する案件検索サイト「geechs job(ギークスジョブ)」に掲載されている案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した「案件倍率」をまとめたものである。詳細は以下の通り。

2021年6月の案件倍率は8.81倍

2021年4~6月の案件倍率について、4月は8.53倍、5月は6.49倍、6月は8.81倍と推移した。昨年6月の案件倍率(5.08倍)と比較すると、2021年6月の案件倍率は3.73ポイント上昇した。また、2021年6月の案件数は昨対比1.46倍となった。

2020年の4~6月はコロナ禍での先行きの不透明感により、ITフリーランスが参画する案件を早期に決定する傾向にあった。また、4月の緊急事態宣言発令後はリモートワーク環境の整備を優先する企業が多く、一時的に案件数が減少した。一方今年は各社リモートワーク環境の整備が完了し、ITフリーランスを活用したい企業が増えて案件数が上昇した。そのためITフリーランスの動向としては、様々な案件を比較検討したうえで参画する案件を決める人が増えている。

2021年7~9月はITフリーランス減少見込み

例年、3月末にプロジェクトがひと段落したITフリーランスの多くが4~6月に次の案件に参画するため、7月~お盆までは案件を探すITフリーランスが減少する傾向がある。今年も例年通り、案件を探すITフリーランスはお盆明けから9月にかけて再び増加していくと予想される。また、7月の案件数は横ばいで推移する見込みだ。

年々ITフリーランス市場は「売り手市場」となっており、最近では特に「Ruby」と「JavaScript」のスキルを持つITフリーランスのニーズが高まっている。今後はフルリモートワークでの参画を認め、募集対象を全国のITフリーランスに広げる企業が増えると予想される。

オフィスのある地域以外に住むITフリーランスも広く募集することで、より最適なマッチングが実現されそうだ。

調査概要

調査期間:2021年4月~6月
調査対象:「geechs job(ギークスジョブ)」に登録しているITフリーランス

【参考URL】ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ギークス案件倍率レポート」 ~ 2021年6月の案件倍率は8.81倍、前年同月比で3.73ポイント上昇 ~