今後リスキリングに取り組む・継続する予定の企業は79.0%、キラメックス株式会社調査

DXが推進される中、社内で職業能力の再開発・再教育を行う「リスキリング」が注目されている。株式会社ワークポートの調査によると、会社員の85.2%がリスキリングを受けたいと回答しており、従業員側のリスキングに対する意欲は高いことが分かっている。

企業側のリスキングに対する意識を調査するため、法人向けオンライン研修「テックアカデミーIT研修」を運営するキラメックス株式会社は、「企業のリスキリング実施に関する調査」を実施した。

調査結果は以下の通り。

67.5%の企業が「リスキリングに関心あり」

社内でリスキリングに取り組んだことがあるか尋ねたところ、「現在、取り組んでいる」と回答した企業が37.5%、「取り組んだことはあるが、現在は取り組んでいない」と回答した企業が3.3%であった。合計で40.8%の企業がリスキリングに取り組んだ経験があると回答した。また、「取り組んだことはないが、今後取り組む予定」と回答した企業は26.7%で、合計で67.5%の企業がリスキリングに関心があると分かった。

リスキリングに取り組む理由は「従業員のITスキル、リテラシーにばらつきがある」が最多

リスキリングに注目している背景や企業課題について尋ねたところ、「従業員によってITスキル、リテラシーにばらつきがある」と回答した企業が64.2%で最多であった。次いで「社内のIT人材の不足」と回答した企業が42.0%と、ITスキルを身につけた人材の確保を課題に感じている企業が多いと分かった。

リスキリングの課題は「効果が出るまでに時間がかかる」、長期的な取り組みが重要

リスキリングのよかった点について尋ねたところ、「今後の事業展開に必要なスキルを身につけた従業員が増えた」「自発的にリスキリングに取り組む従業員が増えた」と回答した企業がともに22.2%と多くの回答を得た。

一方で、リスキリングの悪かった点について尋ねたところ、「リスキリングの効果を実感するまでに時間がかかる」「まだ効果を実感できていない、リスキリングに取り組んでいないので不明」と回答した企業がともに37.0%で最多であった。リスキリングには効果が出るまで根気強く取り組むことが重要だと分かる。他にも「従業員によって実施状況や学習結果のばらつきがある」などの意見が挙がるなど、個人の進捗に差が出やすいことが分かった。

「今後リスキリングに取り組む予定」79.0%

今後のリスキリングの実施予定について尋ねたところ、「取り組む予定」と回答した企業が79.0%で最多であった。リスキリングを検討している内容に関しては「現在実施している内容の継続」と回答した企業が多く、新規に取り組む内容としては「DX関連」「データサイエンス」「Webマーケティング」「AI関連」などが挙げられた。

詳細結果はコチラ

調査概要

調査対象:同社のメールマガジンの配信先企業、計120社
※従業員規模の内訳
1〜100名:57社
101名〜1000名:35社
1001名〜5000名:19社
5001名以上:9社 
上記の企業の一般社員、係長・主任、課長、部長、役員、経営層
調査方法:​インターネット調査
調査時期:2021年8月27日〜2021年9月1日
回答者数:120名

【参考URL】企業のリスキリング実施に関する調査 約8割の企業が「今後もリスキリングに取り組む予定」と回答