Indeed Japan株式会社は、「IT技術関連職におけるジェンダーギャップ」に関する実態調査を実施した。
調査結果は以下の通り。
所属しているチームや部署の男女比を尋ねたところ、合計で73.2%の人が「男性が6割以上を占める」と回答した。「男女が同数」と回答した人は11.3%、「女性が6割以上を占める」と回答した人は合計で10.8%だった。IT技術関連職における男女の人口格差は大きいことがわかる。
自身の性別によるメリットを感じたことがあるか尋ねたところ、男性の34.5%、女性の36.8%があると回答した。具体的に感じたメリットを尋ねると、男性では「仕事を任せてもらいやすい」が33.7%で最多、次いで「実力で評価されやすい」が26.9%、「給料が良い、昇給しやすい」が26.1%と続いた。女性では「体調不良など休暇取得の際に理解を得やすい」が28.7%、「指導してもらいやすい」が28.3%と多かった。
一方、性別によるデメリットを尋ねたところ正反対の結果となった。男性の感じるデメリットとしては、「労働時間が配慮されにくい」が35.3%で最多、次いで「業務量が配慮されにくい」「体調不良など休暇取得の際に理解を得にくい」などが多く挙げられた。女性では「昇進・昇格しにくい」が32.3%で最多となり、他に「給与が低い、昇給しにくい」「仕事を任せてもらいにくい」などが挙げられている。
また、現在の職種で経験した困りごとについても男女差が見られた。男性からは「深夜や休日に時間外勤務が多い」「希望の退社時間に退社できない」などが多く挙げられたのに対し、女性からは「自分の本業以外の業務を割り振られる」「技術面の学習機会がない」などの回答が多かった。
IT記述関連職に女性が増えることの効果について、「多様な働き方が許容されるようになると思う」と回答した人は合計で59.6%だった。
また、「多様な視点で事業の開発・推進ができると思う」と回答した人は合計で57.1%で、いずれの設問も「そう思う」と回答した人の割合は女性の方が高かった。
詳細結果はコチラ
IT技術関連職は「理系の人が就く仕事」「男性の方が活躍しやすい」などのイメージがついており、それが男女比率の偏りにも影響していると考えられる。これらのイメージを払しょくし、女性活躍を推進できるよう人材業界からも働きかけていく必要があるだろう。
調査主体:Indeed Japan株式会社
調査対象:現在IT技術関連職に就いている20代~40代の男女各721名(計1,442名)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年3月7日~2022年3月9日
【参考URL】Indeedが「IT技術関連職のジェンダーギャップ」実態調査を実施 女性の半数以上が「理系の仕事」「男性の方が活躍しやすい」と思っていた!? 一方で、女性がキャリアを築きやすい側面も。