2019年8月19日に財界ロビー団体「ビジネス・ラウンドテーブル」が、「企業のパーパスに関する宣言」を発表したことがきっかけとなり、「パーパス(企業としての存在意義)」や「パーパス経営(パーパスに基軸を置いた経営)」という言葉に注目が集まっている。
ウォンテッドリー株式会社は、求職者と採用担当者を対象に企業のパーパスと採用をテーマに調査を行った。
また、ここでのパーパスという言葉は「企業の存在目的や社会的意義」と定義されており、企業における「ミッション」や「ビジョン」をパーパスとして捉えている。
調査結果は以下の通り。
入社のタイミング別に、入社時におけるパーパスを重視した人の割合を比較したところ、「かなり重視した」という回答が2022年入社の人で36%と最多になった。2017年入社の人が18%の回答率であったのに対して2倍になっており、年々増加していることが分かる。
これまでの転職時に、年収よりパーパスを優先した経験があるか尋ねたところ、43%の人が「優先したことがある」と回答した。
また、今後の就職・転職時に給与よりもパーパスを優先すると思うか尋ねたところ、21%の人が「そう思う」と回答した。「少しそう思う」の42%と合計すると、63%の人が給与よりもパーパスを優先する可能性があると回答している。回答の理由としては「パーパスがモチベーションの1つであるため」などの声があがっている。
今の仕事に対するモチベーションを尋ね、「とても高い」と「まあまあ高い」と回答した人を合計し、パーパスへの共感度合いを元にその割合を比較した。その結果、「パーパスをかなり重視している人」における回答が88%であったのに対し、「パーパスを全く重視していない人」の回答は35%となり、その差は2.5倍以上であった。
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今回の調査では、求職者におけるパーパスの重要性が年々増加していることが分かった。また、パーパスへの共感度がモチベーションの高さにも関係していることが分かる。求職者がパーパスへ共感しているかどうかも採用時の重要な指標となるだろう。
調査名:企業のパーパスと採用に関する調査
対 象:求職者 及び 採用担当者(Wantedly利用者/非利用者の双方とも含む)
期 間:2022年4月15日〜2022年4月22日
人 数:1,340名(求職者1,182名 及び 採用担当者158名)