【HRog10周年特集】変化と進化を繰り返し、「ひとつ上」のサービスを目指す

株式会社キャリアデザインセンター
メディア情報事業部 事業部長
中込 友祐 氏
なかごめ・ゆうすけ/大学卒業後、2008年に新卒で株式会社キャリアデザインセンターに入社。メディア情報事業部にて求人広告の営業としての経験を積む。その後、営業マネージャー、求人サイト・転職イベントのプロジェクトマネージャーとして、商品企画、販促に携わる。現在、事業部長として約180名の営業組織の責任者を務める。

HRog10周年特集

2023年11月6日、「HRog」は10周年を迎えます。「人材業界の一歩先を照らすメディア」として、anのサービス終了やIndeedの登場、コロナショックなど10年間人材業界の動向を追い続けてきたHRog。これからの10年はいったいどんな時代になるのでしょうか?今回はメディア・紹介・派遣・HRTechなど各領域の注目企業様にインタビューし、この10年間が自社にとってどんな10年だったか、そしてこれからの10年間で何を成し遂げたいか伺います。

今回は、株式会社キャリアデザインセンターのメディア情報事業部事業部長を務める中込氏に、過去10年間の沿革とこれから成し遂げたいことについてお話いただきました。

「変化」を受け止め「進化」してきた10年間

2013年7月、東証一部に上場した株式会社キャリアデザインセンター。当時はエンジニア人材に注力すべくIT領域でのサービスをスタートさせ、求人広告の売り上げが伸び始めた時期だったと中込氏は振り返ります。

「求人広告以外では、『SWAT』という採用戦略から求人広告掲載、応募者フォローを組み合わせたサービスにも注力していました。それまで求人媒体の運営をメインとしていたところから、サービスが多角化してきた時期とも言えます。

2015年には女性活躍推進法の施行も後押しとなり、女性のマーケットに強みを持つ『女の転職type』の売り上げが伸びたのも印象的でしたね。2016年以降は、サイトリニューアルや機能追加、イメージキャラクターの刷新によるサイト宣伝、AIを活用したマッチング機能の搭載など、サイトの改善に注力をしていました」

順調に売り上げを伸ばしていたキャリアデザインセンターですが、2020年に新型コロナウイルス感染症が流行し、大きな「変化」が訪れます。

「合同企業説明会等のイベントをオフラインで開催できなくなった当初、売り上げは急激に下がってしまいました。しかし、すぐに外部のプラットフォームサービスを利用してオンラインに転換したのが功を奏したんです。今ではオフライン・オンライン合わせたイベントは、過去最高の売り上げを記録しています」

コロナ禍はサービスだけでなく社内体制にも変化を及ぼし、その対応にも追われたといいます。当時を振り返って中込氏は「リモートでのマネジメントと新入社員の受け入れにとても苦労した」と話してくれました。

「出社が当たり前だった弊社において、テレアポや営業をリモートでどう進めればよいのか非常に難儀しました。一方、以前から『今後はデジタル化が進むだろう』と感じており、試験的にオンライン商談ツールを導入したりマーケティングツールを強化したりしていました。そのため、コロナ禍でも生産性を高める体制構築をすぐに始めることができましたね。具体例には、チャットツールやプラットフォームを導入するなどし、上長らと共にマネジメント体制を整備していきました。時にはオンライン上のコミュニケーションが頻繁過ぎて業務が回らずうまくいかない時もありましたが、試行錯誤を重ねて良い体制になったと感じています。

また、求人掲載ニーズの減少によって営業スタイルの変更が急務となりました。まずは採用成功に必要な知識をお伝えし、人材ニーズが復活した際に改めてサービスを導入してもらうような長期視点での営業リレーションに変える必要があったんですね。そのために、コロナ禍を乗り越えるために必要な知識をまとめ、100ページにも及ぶ『採用ノウハウBOOK』を作成したことを覚えています。

新入社員の受け入れ体制構築も非常に苦労しましたが、現場の部長からの発案で、オンラインでいつでもどこでも学びたい事を学べるeラーニングのプラットフォーム「メディア大学」を社内でリリースしました。定期的にコンテンツを追加・更新しながら、特に新人や若手の営業マンに現在でも多く活用してもらっています。

コロナ禍を起点にマーケットが変化し、弊社のサービスや社内体制も大きく進化しました。まさに『変化と進化』を体現してきた10年間だったと改めて感じますね」

『ひとつ上』の採用パートナーを目指し、10年後に売上100億を実現したい

これまでの10年間、変化と進化を繰り返して成長してきた同社。その成長を牽引する中込氏に、これからの10年間で成し遂げたいことについて伺いました。

「約10年後には、メディア情報事業部として100億円の売り上げを計画しています。『充実感や成長を感じられる、ひとつ上を目指す人のキャリア転職サイト』というコンセプトの通り、全てにおいて『ひとつ上』のきめ細かいサービス提供に尽力していきたいです。

雇用形態や働き方が多様化する中、弊社の強みであるエンジニアと女性というキーワードに対して、より精度の高いマッチングを実現する仕組みづくりが求められているんですね。その実現のために、現在『宣伝投資』『システム投資』『人的投資』の3つの軸で今後のサービス強化に取り組んでいきたいと考えています。

特に人的投資については、企業の採用課題を解決する私たちフロントの営業が顧客にとって『ひとつ上の採用パートナー』として信頼して頂けるよう、営業組織の生産性やクオリティをさらに向上させていく取り組みをしていきたいです」

最後に、人材業界で働く人たちへのメッセージを伺うと「人材業界で活躍できる人になってほしい」という答えが返ってきました。

「人材業界は、さまざまな可能性を秘めており、この業界に身を置く立場としてとてもやりがいを感じています。これから人材業界で働きたいと思っている人にはぜひチャレンジしてほしいし、今働いている人にはさらなる活躍を目指してほしいです。

常に変化する人材業界の中で活躍する営業になるためには、ただ広告の掲載を勧めるのではなく、『どうすれば採用成功に導けるのか』までを提案できる採用のトータル知識が求められます。採用プロセスの上流であるペルソナ設定や業種の知識等から勉強し、マーケットの現状に応じたひとつ上の提案をできるようになっていきましょう」

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