エン・ジャパン株式会社が運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用する転職コンサルタント、132名を対象に「転職すべき人・現職にとどまるべき人」についてアンケートを実施しました。これにより、転職コンサルタントが考えるそれぞれの理由と転職の是非を見極める方法が明らかになっています。 |
転職コンサルタントの50%が「面談した3人に1人は現職にとどまるべき」と回答
転職支援のプロと言われる、転職コンサルタントへのアンケートで「面談を行った方のうち、転職せずに現職にとどまるべきと思う方は何割ほどか」という質問に対し、50%が「3割以上」と回答しました。2017年の同調査と比べ、6ポイント上昇する結果となります。
【図1】面談を行なった方のうち、転職せずに現職にとどまるべきと思う方は何割ほどですか。
「現職にとどまるべき・転職すべき」それぞれの理由とは?
「現職にとどまるべき理由」を聞くと、最も多い回答に「本人の希望と、転職市場での市場価値にギャップがある」が77%、次いで「転職回数が多く、これ以上の転職には大きなリスクが伴う」が39%、「キャリアップできない理由が会社にあると思っている」が34%という結果が出ました。
【図2】「現職にとどまるべき」と思う理由は何ですか。 (複数回答可)
また、「転職すべき理由」に対しては「今後やりたいことと、転職理由に整合性がある」が59%、次いで「現職企業に将来性がない」と「現職企業では、本人の希望が絶対に叶わない」が53%という回答が得られました。
【図3】「転職すべき」と思う理由はどのようなものですか。(複数回答可)
以上のことから、「現職にとどまるべき人」は転職することに対し現実との相違が大きく、「転職すべき人」はやりたいことが明確に考えられていることが分かります。
転職の是非を見極めるためにするべきことは
「自身で転職の是非を見極めるには、何をすればいいと思うか」という質問には、「解決したい課題を整理し、解決方法を検討する」という回答が最も多く、次いで「キャリアの棚卸しを行い、キャリアプランを見直す」、「コンサルタントにキャリア相談する」という回答が得られる結果となりました。
【図5】自身で転職の是非を見極めるには、何をすればいいと思いますか。(複数回答可)
加えて、転職コンサルタントからの転職の是非を見極めるアドバイスとして、「現職の問題点と転職先に求めることを明確にする」、「自分がどうなりたいか、どうしたいかを明確にする」という声が多く挙がりました。
上記の調査から、より良いキャリアコンサルティングをするためには「本人のキャリアプランや現職の課題を明確にすること」 「転職市場における市場価値やリスクなどの情報をきちんと伝えること」が重要だと言えます。今後のキャリアコンサルティングの参考にしてみてはいかがでしょうか。
調査概要
・調査方法:インターネットによるアンケート
・調査対象:『ミドルの転職』を利用する転職コンサルタント
・有効回答数:132名
・調査期間: 2019年8月20日 ~ 8月26日
【参考URL】
転職コンサルタント100人に聞いた! 「転職すべき人・現職にとどまるべき人」実態調査 ―『ミドルの転職』転職コンサルタントアンケート―