【新卒MVP×リーダー対談】お客様の採用成功が、成長の原動力【パーソルキャリア株式会社 後編】

パーソルキャリア株式会社
採用ソリューション事業部 エリア統括 関西営業部
マネジャー 早野 瑞希(写真左)
はやの・みずき/2014年立命館大学産業社会学部卒業後、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)へ入社。Works事業部にて求人広告an/LINEバイトの法人営業、アシスタントマネージャーを経験。2019年に採用ソリューション事業部へ異動し、中途採用(求人広告/ダイレクト・リクルーティング)の法人営業を経験。現在は関西営業部のマネージャーを務める。

パーソルキャリア株式会社
採用ソリューション事業部 エリア統括 関西営業部
メンバー 橋本 陸(写真右)
はしもと・りく/2023年広島市立大学国際学部卒業後、パーソルキャリア株式会社へ入社。採用ソリューション事業部にて中途採用(求人広告/ダイレクト・リクルーティング/転職フェア等) の法人営業を経験。現在は中小企業様メインに担当。

すべては「お客様の採用成功」のために

改めて、橋本さんに「新卒MVP」受賞までの歩みを振り返ってもらいました。

橋本さん「正直、最初から『絶対MVPを獲るぞ!』って強く思っていたわけじゃなくて、『受賞できたら嬉しいな』くらいの感覚でした(笑)そもそも一番大事なのは“お客様の採用成功”であって、MVPはその結果としてついてくるものだと思っていました。そのため、目の前の業務に真摯に向き合い、その先にあるお客様の成果をいかに出せるかを突き詰めた結果が、新卒MVPという形で評価いただけたのかなと感じています」

目の前の仕事に誠実に取り組み続けた橋本さん。
では、その中でも特に評価されたポイントとはどんなところだったのでしょうか。

橋本さん「売上成績も評価には入っていたと思いますが、それ以上に契約数を重視してもらえたのかなと思っています。契約数は、お客様に『この人に任せたい』と期待していただけた数です。その期待に応えるため意識していたのは、“提案の中身”の部分でしたね。

例えば、『今は競合がこう動いています』『この給与帯じゃないと採用は厳しい』といった市況データを活用しつつ、お客様の状況に合わせたリアルな提案を心がけていました。さらに、『御社ならこういう点が強みとして打ち出せそうですよね』といった差別化の提案もセットで行っていました。

そういった提案を続けていく中で、お客様から頂いた言葉で印象的だったのが『橋本さんの採用成功プランでお願いします』です。今でもすごく嬉しかったのを覚えています。ただの“Aプラン”や“Bプラン”じゃなくて、そのお客様に合わせた『橋本さんのプラン』として届けることができた。『ここまで採用成功に寄り添ってくれた営業さんはいなかった』とまで言っていただけて、本当にやりがいを感じた瞬間でした」

頼れる「チーム」が大きな支えに

日々の積み重ねの中で少しずつ自信を持てるようになった橋本さん。そんな前向きな変化を後押ししてくれたのも、やはり「チーム」の存在でした。

橋本さん「入社当初は右も左もわからず、どのプランにどんな魅力があるのか、採用成功のために自分に何ができるのかも手探りの状態でした。でも、ブラザーから日々サポートを受ける中で、『この手法にはこういうメリットがあって、逆にこんなデメリットがある』といったことを丁寧に教わりました。さらに競合の分析方法や提案の組み立て方を学び、少しずつ提案力と知識が蓄えられたと思います。

そうやって得た知識は、ただの知識として終わらず、実際の提案現場で“使える知恵”として活かせるようになっていきました。その積み重ねが、結果的に成果や評価につながったのかなと思っています」

また業務的なサポートだけでなく、メンタル面でも「チーム」の存在が大きな支えになったといいます。

橋本さん「チームの先輩に『自分の行動が何につながっているか、目的を持つのが大事だよ』って言われたことがあって、それがすごく印象に残っています。その言葉だけじゃなくて、1on1やチームミーティングでもいろんな考え方を教えてもらえたので、気持ちの切り替えもうまくできるようになっていった気がします。チームの雰囲気もすごく良くて、自然と支えられていたなと思います。

配属直後は、正直テレアポ中に『これ何のためにやってるんだっけ?』と思う瞬間もありました。でも、営業活動の一つひとつが、お客様の採用成功にちゃんとつながってるんだって実感できてからは、前向きに取り組めるようになりましたね。

あとは、落ち込んだときでも『なんとかなるよ』と笑ってくれるいい意味で営業っぽくないチームの空気が、僕にはすごく合っていましたね。特別な励ましの言葉があったというより、その前向きな空気にすごく助けられてきました。そして先輩たちがしっかり背中を見せてくれていたので、自然と『自分も頑張ろう』って思えたし、そんなチームで働けたのはすごくありがたかったですね」

そんなチームの支えや先輩たちからの学びを経て、橋本さんの提案スタイルにも徐々に変化が生まれていきます。

橋本さん「入社したばかりの頃は、どうしても金額を軸にした提案が中心になりがちだったんです。でも、それだとお客様の納得感や採用成功にはなかなかつながりません。そんなときに、早野さんやブラザーから『本当に顧客が求めていることに向き合った提案が大事だよ』という言葉をもらったんです。それがすごく大きな転機でした。そこから、金額だけじゃなく提案の質にこだわるスタンスに切り替わっていった気がします。

僕たちは『doda』しか提案できません。複数の媒体を扱える代理店と比べると選択肢の少なさがデメリットとして見られることもあります。だからこそ『dodaだけでどれだけ価値を提供できるか』という視点を持つことが大切なので、質に加えて『付加価値』を意識した提案を日々心がけています」

マネージャー早野さんやチームから学びを成長の転機に

橋本さんが「成長の土台になった」と語る“チーム”の存在。そこには入社以来、後輩育成に強い想いをもってチームを支えてきたマネージャー・早野さんの存在がありました。

早野さん「元々教員を目指していたので、人の育成や成長に興味がありました。そのため、弊社に入社してからの目標の1つに、『2年目にブラザーになれるように、自分が成長しよう』を掲げていました。目標通り、2年目でブラザーを経験できたときは、大変でしたがすごく楽しかったですね。

そして、5年目にはリーダーになりました。リーダーになりたいと思ったのは、入社して半年〜1年目の終わりくらいの時期です。自分の身近なブラザーの先輩と比較して、『自分には何が足りないのか』『どういう力を伸ばすべきか』という視点で、日々の仕事に取り組んでいました。与えられた目標だけじゃなく、自分で自分を育てていく感覚で、がむしゃらにやっていましたね」

そんな早野さんに支えられながら、橋本さんは1年目の秋ごろ、大きな変化を迎えます。

早野さん「最初の頃の橋本くんは、とにかく『お客様のために』という気持ちが強くて、がむしゃらに動いていました。でも途中で、『目標を達成しなきゃ』という意識の方が強くなってしまい、目標に追われるような状態になっていたように見えました。本人も、思うようにいかず落ち込んでいた時期だったと思います。

そんな中、秋頃に担当領域の変更があり、橋本くんだけが他の新卒社員の倍近い数のお客様を担当することになりました。多くの新卒社員が30社前後を担当する中、橋本くんは約60社を任されたんです。

非常に厳しい環境下で、自身の業務量が倍になっても、与えられた目標を達成しながらお客様一人ひとりに対して誠実に向き合い、やるべきことを丁寧に積み重ねていました。その経験があったからこそ、再び『お客様の採用成功』という原点に立ち返ることができ、自らの工夫が成果にどうつながったのかを、言葉にして伝えられるようになっていったのだと思います。私から見ても、それが大きな転機に映りました」

橋本さん「早野さんのおっしゃる通りで、入社直後は『お客様の採用成功』を軸に全力で取り組んでいましたが、いつしか成果や目先の数字ばかりに意識が向いてしまっていた時期がありました。でも、秋頃に任せていただくお客様が増えたタイミングで『そもそも採用成功って何だろう?』と立ち止まって考えることができてから、自分の提案にも芯が通りはじめたと感じています」

ターニングポイントとなった秋ごろから、橋本さんは自身の経験をもとに『採用成功を実現するために、自分にできる工夫がまだある』と考え、動き方を変えていきました。また、自分の工夫を周囲に還元することも増えていったといいます。

橋本さん「自分なりに工夫した提案や対応の仕方を、チーム内でもシェアしていくようにしました。チームミーティングでも、自分から『こういう提案をしたらお客様に響いた』とか『この比較データが役立った』といったナレッジを積極的に共有していました」

早野さん「橋本くんが話すたびにチームメンバーが、『それどうやったの?』『そのときどんな話をしたの?』と、周囲からの質問が増えていきました。橋本くんの中で『自分の工夫が誰かのためにもなる』という意識が芽生えた瞬間だったと思います。あの姿勢は、すごく橋本くんらしいなと感じました」

この1年を一言で振り返る

最後に早野さんと橋本さんに、この1年を一言で振り返ってもらい今後の展望についても伺いました。

橋本さん・人生で一番学びが多かった1年間

橋本さん「社会人1年目ということもあり、ビジネスマナーやお客様とのコミュニケーションの取り方など、すべてが学びの連続でした。ここまで多くの知識を得られたのは、パーソルキャリアで営業という仕事に取り組めたからこそだと思っています。面白かったことも、大変だったことも含めて、本当に多くの経験をさせてもらいました。普通だったら1年目でここまでの経験はなかなかできないと思います。

また、自分の支援がお客様の事業を支え、さらには事業拡大に寄与できるというのは、『人材業界』の営業だからこそ得られるやりがいだと、改めて実感した1年でもありました。これから後輩も入ってくるので、自分の学びやナレッジを引き継ぎながら、一緒に成長していけたらと思います。そして、引き続きお客様の『採用成功』にしっかり向き合っていきたいです」

早野さん・愚直さが報われた1年

早野さん「橋本くんは入社当初、決してスキルや能力が突出して高いタイプではありませんでした。
だからこそ、愚直に地道に毎日少しずつ前進したことで、お客様からもチームからも認められる存在になったんだと感じているし、橋本くんにとって愚直さが報われた1年だったんじゃないかなと思っています。
わたし自身、旧インテリジェンス時代のビジョンである『はたらくを楽しもう』に強く共感しています。もちろん、『はたらいて、笑おう。』というグループビジョンもとても大切にしていますので、この想いをもっとお客様に届けていきたいんですよね。そのためにも、もう一段ギアを上げて自分自身もレベルアップしながら、お客様のことをより深く知り、より多くの価値を提供していきたいと考えています」

まとめ

後編では、橋本さんが「チームの力」によって1年目から飛躍的に成長し、新卒MVPを受賞するまでの軌跡、そしてその成長を支え続けた早野さんのマネジメントにも迫りました。

前編と後編を通して何度も出てきた言葉は「成長」と「チーム」。
「チーム」で支え合いながら、お客様のために「成長」し続けている姿に強く心を動かされる取材となりました。