【HR Tech特集】事業の成長加速にフリーランス!理解すべきフリーランスの4つの悩み

HR Techの正体にせまる!今話題のHR Techサービス特集

ここ数年ですっかりなじみの言葉となりつつあるHR Tech。「言葉は知っているけれど、その本質は今いち、よく分かっていない…」「日々登場し続けるさまざまなサービスを把握するのは一苦労…」 この記事ではそんな人に向けて、今話題のHR Techサービスを掘り下げてご紹介します!

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[Sponsored by エン・ジャパン]

エン・ジャパン株式会社
新規事業開発室
塩見 拓己氏

しおみ・たくき/在学中に起業したのち、fintechスタートアップに入社。2016年8月にエン・ジャパン株式会社に入社し、『pasture』の事業責任者を務める。

今、フリーランスとして働く人が増えている。日本では、すでに約10人に1人がフリーランスとして働いているという。エンジニアやデザイナー、ライターなど、専門性の高い分野における経験が豊富なフリーランスが増えていることもあり、企業は自社の事業をフリーランスと上手に共創することでより成長を加速する事ができる。

一方でフリーランスと一緒に仕事をする場合、思わぬところに落とし穴は存在しているようだ。フリーランスを活用するためには、まず彼らの悩みを知るところから始めよう。フリーランスの悩みとは何なのだろうか。

フリーランスへの発注、タスク管理、請求、タレントマネジメント機能をワンストップで提供するフリーランスマネジメントシステム『pasture』の塩見氏にインタビューを行った。

エン・ジャパンが手掛ける新サービス『pasture』とは?

「pastureを一言でいうと『どなたでも、簡単に、これ一つで、フリーランスと企業の方の仕事を効率化できるクラウドサービス』です。フリーランスへの発注、タスク管理、請求、タレントマネジメント機能をワンストップで提供しています」と塩見氏は話す。

よりフリーランスと企業の方が本来やるべきことに対してパワーをさけるようになること、またこのサービス上でのコミュニケーションをきっかけにして、新たなコラボレーションが生まれていくことを狙っているのだという。

「私自身の課題感がサービス開発のきっかけです。リソースの少ない新規事業開発室で仕事をする中で、リサーチやサービスのプロトタイプの開発を業務委託として外部の方に依頼していました。依頼する方が5人6人と増えてくる中で、月末の請求書催促や発注履歴の管理が煩雑だと感じるようになりました」

今後さらにフリーランスが増えてくる中で同じような課題を抱える企業の担当者も増えてくるのではないか。フリーランスに仕事を依頼する当事者だった塩見氏が感じた課題がサービス発案のきっかけだ。一方で、企業と仕事をするフリーランスは具体的にどういう悩みを抱えているのだろうか。

「主に4つの悩みがあると思っています。1つ目は請求などのバックオフィス業務。2つ目は仕事をする企業ごとにコミュニケーションツールやフォーマットが違うこと、次に企業側の担当者内で情報共有がされず属人化されていること。最後に仕事を切らさず、いかに新しい仕事を獲得するかという営業面の悩みがあります」

フリーランスとして働く人が増えている以上、フリーランスを活用したい企業はこれらのフリーランスが抱える悩みと向き合っていく必要があるだろう。具体的に1つ1つの悩みを、自身の実体験も踏まえて塩見氏に解説してもらった。

フリーランスの悩み①請求書発行などのバックオフィス業務

「フリーランスの方はそもそも開発や制作など、クリエイティブなスキルに特化した方が多く、独立したての方だとそもそも請求業務など行ったことがないという方もいます」と話す塩見氏。請求など、バックオフィスに関する悩みを抱えるフリーランスの方は多いようだ。

「スキルを活かすために独立したはずなのに、スキルに関係ないバックオフィス業務の割合が独立前の想定より多かった」というフリーランスの声もある。

「月末になると、請求書発行を行う必要がありますが、同時に複数の企業と仕事をしていて発注をメールや各種チャットツールなどでバラバラに行っているケースになると、行った仕事と請求の紐付けだけで時間を取られてしまいます」

フリーランスにとって、請求書は原本の郵送が必要といったクライアント企業の社内ルールに巻き込まれると処理の時間や間違えてはならない書類作業という精神的ストレスが増していくのだ。

「フリーランスにはこういった書類作業による精神的ストレスが何よりも嫌いというような方も多いですし、仕事の金額は変わらない中で処理のための時間がかかる社内ルールをいくつも押し付けてくる、いかにもサラリーマン的な仕事の依頼をする方からは今後受けないというような方もいます。」

優秀なフリーランスと仕事をして事業の成長をしたい企業の方は要チェックだ。

フリーランスの悩み②発注先の企業ごとにツールやフォーマットが違う

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フリーランスにとって発注先の企業ごとにツールやフォーマットが違うことで本業ではない部分に負荷がかかっている。その負荷とは具体的にどういったものなのだろうか。

「クライアント企業が使うツールは、プロジェクト毎に柔軟に変えることができず、既に部署で契約している、もしくは企業の情報システム部門で承認されてツールしか使えない、というケースが多いです。そのため、複数企業と同時に仕事をしているフリーランスの場合、複数のチャットツールと、複数のクラウド型タスク管理ツールもしくはメールのやり取りでそれぞれの企業とコミュニケーションを取ることになります」

フリーランスにとっては非常に大きい問題だ。仕事を多く受けている方はクライアント企業とのコミュニケーションコストが上がるうえ、あれもこれも確認する必要が増え、ミスを侵す原因にもなる。

フリーランスの悩み③企業の担当者内で情報共有されずに属人化されている

企業側の担当者間での情報共有が行われないこともフリーランスにとっては悩みの1つになるのだという。具体的にどのような課題に繋がるのだろうか。

「企業の担当者間で情報共有ができていないと、まず担当者ごとに発注ルールや利用ツールなどに個別対応が求められるという課題があります」と塩見氏は話す。確かに担当者ごとに対応が変わると手間がかかったり、コミュニケーションコストは増加するばかりだ。

「特に企画系部署だと起きがちなのですが、企業の担当者がプロデューサー、プロジェクトマネージャーとして、それぞれ1サービス、1プロジェクト、1チームを受け持っている場合、担当者はそれぞれが個人でルールを作って動いており、部署内でのアセットやルールが情報共有されていないケースが多いです。そのため、担当者が変わった場合、それまで使っていたフォーマットやコミュニケーションルールも変わるということが起きます。また、同じ企業内で別の担当者から仕事のアサインがあった場合も、同様にルールや進め方が変わることが起きるのです」

「誰と仕事するのか」が代わる度、フリーランスの仕事には影響が出るのだ。

「また、情報共有ができていない企業ではフリーランスのスキルや発注履歴、評価も属人的に管理されているケースがあります。こうした企業で担当者が異動したり転職した場合は、前任者の発注履歴や仕事をしたフリーランスの情報が引き継がれず、最悪の場合、その企業からの依頼が途切れるということが起きます」

「なので日頃から発注履歴や評価をしっかりと共有しているか、その担当者以外に周知されているかという点にも気を配る必要があります。実際にフリーランスで活動する上で案件の継続性は非常に重要です」

4つ目の課題である、新たな仕事の獲得にも繋がってくる話だ。

フリーランスの悩み④仕事を切らさず、いかに新しい仕事を獲得するか

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塩見氏が挙げるフリーランスの4つ目の悩みは「新たな仕事を取ること」だ。

「もともと、営業を経験している人が少ないということが言えます。フリーランスの方で多いのはエンジニアやデザイナー、ライターといった職種です。そうした職種の方たちで、過去に営業をしていた経験がある方はあまり多くありません。」

フリーランスは過去の仕事や友人のつながりによって仕事を取るケースが多い。だが、この場合、自身のスキルの幅を広げたり、新しい分野の仕事をしたくても、仕事の内容はなかなか自分でコントロールができないのだ。

「一方で、クラウドソーシングサービスの場合は、高いスキルを持つフリーランスであればあるほど、そのスキルや能力に見合った案件がなかなかない。また発注元となる企業の顔が分かりづらいため、コミュニケーションコストが高くつく企業である可能性が高くなるのです」

企業はフリーランスをどう活用すればよいのか

ここまでフリーランスが抱える悩みについてまとめてきた。では、フリーランスの活用を事業の成長加速につなげたい企業の方は、どのようにしてフリーランスと付き合えばいいのだろうか。

「フリーランスを活用するうえで重要なのはフリーランスとの関係を従来の受注と発注の関係として捉えないことです」と塩見氏。

「理想論かも知れませんが、『一緒に事業を加速させるパートナー』『社内にないスキルをもつスペシャリスト』として対等な関係で仕事を行っていく必要があります。その上で付加価値を生まない部分で発生する雑務はうまくツールを活用して、お互いが仕事をしやすい環境を整えることが大事です」

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(HRog編集部)