仕事満足度ランキング1位は「構造設計」、パーソルキャリア株式会社調査

働き方改革の推進やリモートワークの普及により、様々な職種において仕事への考え方が変化しつつある。
パーソルキャリア株式会社は、同社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」において、仕事に対する満足度調査を実施した。同調査では全112職種・15,000人を対象とし、現在就いている職種の満足度を「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間」「職場環境」の5つの指標に分けて集計した。

調査結果は以下の通り。

総合満足度1位は「構造設計」

総合満足度1位の職種は「構造設計」だった。昨年の満足度調査では5位だったが、「仕事内容」「労働時間」「職場環境」の3項目で70点を超え、順位を上げた。専門性の高いスキルを求められる職種で、社会インフラに貢献することなどから仕事にやりがいを感じている人が多いようだ。また、キャリアとしての希少価値も高く、満足度に繋がった。

総合2位は「Web・モバイル・ソーシャル・ゲーム制作/開発」だった。「総合」以外の4項目ではいずれも10位圏外にもかかわらず、総合満足度で2位を獲得しており、「仕事自体が好き」「仕事が趣味になっている」という人が多い職種だと言える。

次いで3位は「財務」、4位は「運用(金融系)」と続き、どちらも昨年から大きく順位を上げた。

2020年の総合満足度トップ3職種は30位圏外へ

2020年度の調査で総合満足度トップ3だった「融資審査/契約審査」「MR」「ITコンサルタント(インフラ)」3職種は、今回の調査ではいずれも30位圏外に順位を落とした。コロナ禍の影響を受け残業時間が増えたことや、営業スタイルが変化してやりがいを感じにくくなったこと、DX推進の加速により案件が増加し、思うようにプロジェクトが進まなくなったことなどが要因として挙げられる。

リモートワークの普及が満足度に影響

全職種の平均点を見てみると、「総合」が60.2点、「仕事内容」が63.4点、「給与・待遇」が55.0点、「労働時間」が68.3点、「職場環境」が62.7点で、「職場環境」以外の指標で昨年を下回る結果となった。

5つの指標の中では「労働時間」の点数が最も高く、「働き方改革で残業が少なくなった」「在宅勤務で通勤時間がなくなった」など、労働時間の短縮を喜ぶ声が上がった。また、唯一昨年よりも点数が上がった「職場環境」については、「テレワーク中心でもコミュニケーションが取れており、風通しが良い」「フルリモートが実施されており、環境面で不満はない」など、リモートワークを歓迎する意見が多かった。

「労働時間」「職場環境」ともに自由に時間を調節できることが高い満足度につながっており、仕事もプライベートも充実できる働き方が重視されているようだ。

詳細結果はコチラ

2020年から2021年にかけ、新型コロナウイルスに対応して仕事のやり方や環境が急激に変化していく中で、仕事の満足度にも大きな変動があったようだ。アフターコロナにはどんな変化が起こっているのか、来年以降の動きも注目していきたい。

調査概要

調査期間:2021年8月19日~2021年8月23日
調査方法:インターネット調査
調査対象:22歳~59歳の正社員男女
有効回答数:15,000件

【参考記事】転職サービス「doda」が仕事満足度ランキング2021を発表 全112職種・15,000人大調査の結果、総合満足度1位は「構造設計」

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