SaaSの意味を知らない中小企業は91.6%、株式会社ネットオン調査

ソフトウェアをクラウドサービスとして提供するSaaSは、少ない負担で導入できるためDX推進を目的に導入する企業が増えている。しかし、株式会社ネットオンの調査によると中小企業ではDXそのものの認知度も低く、SaaSの導入も進んでいないのが現状だ。

同社は運営する採用業務クラウド「採用係長」において、SaaS型サービスの利用に関する調査を実施した。

調査結果は以下の通り。

中小企業の88.4%がSaaSを「聞いたことがない」

SaaSという言葉を聞いたことがあるか尋ねたところ、88.4%の事業所が「聞いたことがない」と回答した。また、SaaSの意味を知っているか尋ねたところ、91.6%の事業所が「知らない」と回答した。この結果から、中小企業におけるSaaSの認知度は低いことがわかった。

SaaS型サービスを利用している事業所は27.4%

SaaSの意味を説明した上で現在利用中のサービスについて尋ねたところ、27.4%の事業所が「SaaS型サービスを利用している」と回答した。利用しているサービスでは「採用管理(採用サイト作成、応募者管理)」が16.3%と最多で、次いで「勤怠管理(シフト管理、タイムカード)」が12.1%、「給与計算」が7.4%と続く。

今後の予定は80%以上の事業所が「導入しない」

今後SaaS型サービスを導入するか尋ねたところ、82.6%の事業所が「導入しない」と回答した。SaaS型サービスの導入については消極的な事業所が多い結果となった。

また、導入予定があると回答した事業所に、どの業務でSaaS型サービスの利用を予定しているか尋ねたところ「採用管理(採用サイト作成、応募者管理)」と「Web面接」が40.6%と同数で最多であった。SaaS型サービスは採用業務を効率化したいと考えている採用担当者からのニーズが高いようだ。

詳細結果はコチラ

今回の調査で、SaaSの認知度は非常に低く、自社への導入にも消極的な企業が多いことが明らかになった。SaaSサービスはDX推進のための重要なポイントになる。まずは社内での認知度向上に努めることで、業務効率化を進める一歩となるだろう。

調査概要

調査期間:2022年2月9日~2022年2月15日
調査方法:インターネット調査
調査対象:「採用係長」利用事業所の人事・労務担当者
有効回答数:190人

【参考記事】中小企業の88.4%が”SaaS”という言葉を「聞いたことがない」と回答|人事・採用領域におけるSaaS型サービスの利用実態調査