コロナ禍で一度減った求人数も、現在は回復しつつある。そのため新卒採用では、売り手市場が続いている。
株式会社学情は、同社が運営するダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2023」において、23卒学生を対象に「内定(内々定)獲得後の就職活動」をテーマとした調査を行った。
調査結果は以下の通り。
内定獲得後の就職活動状況を尋ねたところ、39.4%の学生が「内定承諾をした上で就職活動を継続した」または「内定承諾を保留した上で就職活動を継続した」と回答した。内定を保持しながらも就職活動を続ける学生も多いと分かる。
内定獲得後も就職活動を続ける理由を尋ねたところ、53.3%の学生が「就職活動で後悔したくないから」と回答し最多となった。次いで「志望している企業の選考予定が入っていたから」が51.1%、「内定を得た企業に決めていいか分からなかったから」が37.2%と続いた。
複数保有する内定から1社に絞ったことのある学生に、内定承諾を決めたタイミングを尋ねたところ、29.5%の学生が「選考中の企業の選考参加が終了したとき」と回答し最多となった。次いで「第一志望の企業から内定を得たとき」が28.6%、「家族や友人に相談し決心がついたとき」が23.2%と続いた。
学生からは「OB・OGと面談する機会をつくってもらい、企業理解をより深めることができたタイミングで承諾を決めた」や「内定者と交流し、入社後のイメージを持てたときに決めた」などのコメントが寄せられている。
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今回の調査では、後悔のない就職活動のため内定獲得後も活動を継続する学生が多いと分かった。また内定承諾を決めたタイミングについて「入社後のイメージを持てたとき」や「企業理解が深まったときに決めた」などの声も寄せられており、内定を承諾してもらうためには企業理解を深めるためのフォローが重要となるだろう。
調査期間:2022年8月22日~2022年9月4日
調査機関:株式会社学情
調査対象:「あさがくナビ2023」へのサイト来訪者(内定を1社以上獲得している学生が回答)
有効回答数:348件
調査方法:Web上でのアンケート調査
【参考記事】約4割は内定獲得後も就職活動を継続。承諾を1社に絞ったタイミングは「選考中の企業の、選考参加が終了したとき」が最多。「内定者と交流した後に決めた」の声も/2023年卒対象アンケート