24卒学生の選考参加社数は「10社以下」が82.1%、株式会社学情調査

学生の就職活動に対する価値観は年々変化しており、新卒採用においてはその傾向を把握することが重要だ。

株式会社学情は、同社が運営する新卒採用向けダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2024」において、24卒学生を対象に「プレエントリー・選考参加」をテーマとする調査を実施した。

調査結果は以下の通り。

プレエントリー社数、「2社以下」が25.6%

24卒学生に4月中旬時点でのプレエントリー社数を尋ねたところ、25.6%の学生が「2社以下」と回答し最多となった。次いで「3~5社」が14.6%、「6~10社」が18.1%と続いた。合計すると、「10社以下」と回答した学生は58.3%となった。

またセミナーの参加社数も尋ねたところ、67.0%の学生が「10社以下」のいずれかを回答している。学生からは「業界を絞っている人は、セミナー参加社数が5社以下や、10社以下の人が多いと思う」などのコメントが寄せられており、セミナーに参加する企業を絞っている様子がうかがえる。

一方で「インターンシップに参加していないので、まだ業界を絞っていない」などの理由でオンラインセミナーを活用したいと考える学生も多い。

選考参加社数は「10社以下」が82.1%

続いて実際に選考へ参加した社数を尋ねたところ、37.5%の学生が「2社以下」と回答し最多となった。次に「3~5社」が24.3%、「6~10社」が20.3%と続き、「10社以下」の合計は82.1%である。選考について、「一度に多くの企業の選考を受けるのではなく、合否などの進捗を見ながら選考に参加する企業を決めていきたい」などの声があがっている。

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今回の調査では、選考を受ける企業数を絞って就職活動を行う学生が多いと分かった。リーマンショックのあった2008年以降では100社以上にエントリーする学生も多かったが、近年はタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する傾向があるようだ。売り手市場が続く昨今では、選考前の時点で自社に興味を持ってもらうことが重要といえる。

調査概要

調査期間:2023年4月11日~2023年4月24日
調査機関:株式会社学情
調査対象:「あさがくナビ2024」へのサイト来訪者
有効回答数:403件
調査方法:Web上でのアンケート調査

【参考記事】「選考参加社数は10社以下」と回答した学生が8割を超える。「本当に入社したい企業に絞って選考を受けている」の声。選考に参加する企業を絞りこむ傾向が強まる/2024年卒対象アンケート