少子高齢化により労働人口が減少する中、新卒採用においても売り手市場が続いている。
株式会社学情は、企業の人事担当者を対象に「2025年卒採用」をテーマとする調査を行った。
調査結果は以下の通り。
25卒採用について難易度をどのように予想するか尋ねたところ、82.6%の人事が「難しくなると思う」または「やや難しくなると思う」と回答した。「早期化・長期化により、学生が動く時期が分散している」や「インターンシップに関するルール変更もあり、より多くの学生・企業が早くから動くと思う」など早期化に対するコメントが多く見られた。
また「実際に入社するのは2年後なので、今必要な人材とギャップが生じる可能性も否定できない」などの声もあり、採用活動から入社までの期間が長いことによる課題もある。
25卒採用において選考を開始する予定時期を尋ねたところ、20.4%の人事が「2024年1・2月」と回答し、「未定」を除いて最多となった。次いで「2024年3月」が17.6%、「2023年11・12月」が13.4%と続いた。
また25卒採用で内々定を出し始める予定時期を尋ねたところ、16.6%の人事が「2024年3月」と回答し、「未定」を除いて最多となった。次に「2024年1月・2月」が16.0%と続いており、選考や内定出しの早期化が伺えた。人事担当者からは「採用目標数を達成するためには早くから選考を実施する必要がある」や「3年生のうちに、最終選考の合格を出せるスケジュールで進めたい」などの声があがっている。
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今回の調査では、新卒採用活動の早期化がさらに進んでいる様子が伺えた。25卒の学生が大学3年生の間に内々定を出したいと考える人事担当者が多く、採用難易度が高いことから早めに動きたいと考えているようだ。今後の動向にも注目したい。
調査期間:2023年4月24日~2023年4月28日
調査対象:企業・団体の人事担当者
有効回答数:529社
調査方法:Web上でのアンケート調査
【参考記事】2025年卒採用は「難しくなる」と回答した企業が8割を超える。「早期化」を指摘する企業も8割超。「3年生のうちに、最終選考の合格を出せるスケジュールで進めたい」の声/人事担当者アンケート