即戦力人材の61.6%が「直近1年で転職意欲向上」、株式会社ビズリーチ調査

昨今、新卒で入社した会社を定年まで勤め上げる終身雇用が一般的だった時代は終わり、キャリアアップのために転職をするのが当たり前になりつつある。

株式会社ビズリーチは、同社が運営するハイクラス人材向け転職サイト「ビズリーチ」において、即戦力人材の転職に関するアンケート調査を行った。

調査結果は以下の通り。

61.1%の即戦力人材が直近1年で転職意欲が向上

直近1年での転職に関する意識の変化を尋ねたところ、18.1%のビジネスパーソンが「以前は転職を検討していなかったが、現在は検討している」と回答した。また「以前から転職を検討していて、現在はさらに意欲が高まった」と回答した人も43.0%にのぼり、合わせて61.1%のビジネスパーソンが直近1年で転職意欲が向上していると分かった。

転職経験の有無で比較したところ、転職経験のないビジネスパーソンのうち「以前は転職を検討していなかったが、現在は検討している」と回答したのは23.9%で、転職経験のあるビジネスパーソンに比べて7.6ポイント高い結果となった。

さらに年代別で比較すると、「以前は転職を検討していなかったが、現在は検討している」と回答した割合は、転職経験のない40代以上が25.9%で一番高い結果となった。

背景にあるのは転職や従来の雇用慣行に対する意識の変化

「以前は転職を検討していなかったが、現在は検討している」と回答したビジネスパーソンに転職を考えなかった理由を尋ねたところ、「現職に満足していたから」が66.4%で最多の回答であった。また13.7%が「転職に対してネガティブなイメージがあったから」、11.5%が「1社で勤め上げることが一般的だと思っていたから」と回答しており、終身雇用など従来型の雇用慣行に対する意識の変化があったビジネスパーソンもいたと分かった。

転職理由、「年収を上げたいから」「現職の事業に将来性を感じられなくなったから」

転職を検討している理由を尋ねたところ、転職経験があるビジネスパーソンでは「年収を上げたいから」が45.9%で最多であった。一方、転職経験のないビジネスパーソンでは「現職の事業に将来性を感じられなくなったから」が44.6%で最多であった。

詳細結果はコチラ

転職が当たり前となる中、即戦力人材の転職意欲も上昇傾向にある。即戦力人材の獲得には、適正な条件・待遇の提示や、事業の将来性のアピールが必要となりそうだ。

調査概要

調査内容:転職意欲に関するアンケート
調査期間:2023年5月8日~2023年5月14日 
対象:ビズリーチ会員
有効回答数:790

【参考URL】即戦力人材6割が「直近1年で転職意欲向上」転職未経験者2割が「以前は検討していなかったが、現在は転職を検討」