学生の「就活疲れ」8割超えるも理由が変化、株式会社マイナビ調査

株式会社マイナビは、2025年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した「マイナビ 2025年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況」の結果を発表した。

調査結果は以下の通り。

就活疲れの理由が前月から変化

就活準備を含め「就活疲れ」を感じたことがあるか尋ねたところ、「かなり感じた」「やや感じた」と回答した学生は2月で81.3%、3月で80.5%だった。いずれにおいても8割の学生が「感じた」と回答している。

一方、今回の調査では「就活疲れ」の理由に変化がみられた。「自己PRが思いつかない、うまくプレゼンできない」の回答が4.0pt減少したのに対し、「面接を受けるのに緊張してしまう」の回答が3.5pt増加した。

このことから、選考を経験する中で進みたいキャリアが決まり自分の軸を持つことができる学生が徐々に増えている様子がうかがえる。

入社したいと思ったタイミングは「インターンシップ・仕事体験参加時」が最多で35.1%

学生が内々定を得ている企業に入社したいと最初に強く思ったタイミングは、「インターンシップ・仕事体験参加時」が35.1%で最多であった。次いで「就職活動を開始する前から」が11.9%、「1次面接~最終前面接受験時」が11.6%と続く。

大手志向の学生が2年連続で増加、前年比2.7pt

就職活動の中心としている企業規模について尋ねたところ、合計で56.5%の学生が「大手企業中心」と回答した。

また、社会人として働くことで得たいものについて尋ねたところ、「生活の安定」の回答が70.2%で最多であった。そして、どのような職場に「働きがい」や「やりがい」を感じるか尋ねると、「仕事に見合った報酬や対価が得られる」との回答が23.0%で最多となり、前年最も回答の多かった「興味があることを仕事に出来る」の21.9%を上回った。

詳細結果はコチラ

仕事体験や選考など、企業の人間と触れ合うタイミングにおいて学生はモチベーションの浮き沈みを経験しているようだ。今後は、いかに学生の感情面をサポートすべきか検討していく必要があるかもしれない。

今回浮き彫りになった学生の仕事観をうけ、福利厚生や待遇の見直しといった対応が企業側で広がっていくことも見込まれる。

調査概要

調査名:マイナビ 2025年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況

調査期間:2024年3月27日(水)~3月31日(日)

調査方法:マイナビ2025の会員に対するWEBアンケート

調査対象:2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生

調査機関:自社調べ

有効回答数:1,706名(文系男子211名 理系男子377名 文系女子693名 理系女子425名)

※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合がある。

【参考URL】「2025年卒 学生就職モニター調査 3月の活動状況」を発表