近年では生成AIが世界中で注目を集めており、テキスト生成AIや画像生成AIなど、多種多様な生成AIがビジネスシーンや日常生活で活用され始めている。
Indeed Japan株式会社は、同社が運営する求人検索エンジン「Indeed」において「生成AI関連に関連する求人」の動向を調査した。
調査結果は以下の通り。
「生成AI」「大規模言語モデル」「Chat GPT」などのキーワードにより、生成AIに関連した求人情報を抽出し動向を調査したところ、2023年1月から関連求人が急激に増加していることが明らかになった。Indeedに掲載された求人のうち生成AIに関連する求人が占める割合は、2023年7月31日時点で0.02%であった。これはインテリアコーディネーターやスポーツクラブスタッフなど、比較的身近な職業と同程度の割合である。
生成AIに関連した求人を職種カテゴリ別に見ると、「ソフトウェア開発」が34%を占め最多であった。次いで「事務」が13%、「クリエイティブ」が11%と続く。
「ソフトウェア開発」カテゴリの中でさらに細かい職種を見ると、システムエンジニア、フロントエンドエンジニア、機械学習エンジニアなどが上位を占めている。これらは、生成AIなどの「開発」に直接関連する職種となっている。
一方「クリエイティブ」や「事務」など必ずしも開発スキルを必要としない職種カテゴリでも生成AIに関する求人が伸びを見せている。webデザイナーやUI/UXデザイナーなど、生成AIの活用によって既存の仕事の質の向上や労力の削減が期待されるような仕事で生成AI関連求人が増加傾向にあるようだ。例えば、デザイン作業の効率化のための生成AIの活用スキルを求める求人などが挙げられる。
生成AIによって新たな職業も生まれ始めている。例として、生成型AIから適切な回答を引き出すための命令文を作成する「プロンプトエンジニア」が挙げられる。生成AI関連の求人にプロンプトエンジニアが占める割合は2023年6月から大きく増加し、2023年7月には生成AI関連の求人の7.8%を占めている。
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今後も生成AI市場は急速に拡大していくと予測されている。それに伴い、関連した求人も引き続き増加していくだろう。
【参考URL】新興労働市場:生成AIに関連する職の台頭