株式会社学情は2022年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に、「Webセミナー・Web面接」に関するインターネットアンケートを実施した。
調査結果は以下の通り。
Web面接に関する疑問について尋ねたところ、「面接官と学生のどちらが先に退出すれば良いかわからない」と回答した学生が41.1%だった。次いで「開始時間の何分前に接続すれば良いか分からない」が32.3%、「通信が途切れた際に、聞き直して良いか分からない」が28.3%と続く。主にWeb面接上での新たなマナーについて疑問を持っている学生が多いようだ。
このような学生の不安要素をあらかじめ払拭するために、面接担当者が「ご退出いただいて結構です」などの声かけを行う必要がありそうだ。
Web面接に参加し感じたことについて尋ねたところ、「交通費の節約になった」が74.9%で最多となった。次いで「日程調整がしやすかった」が60.2%と、Web面接にポジティブな意見を持っている学生が多いことが分かった。
一方で、「自身の目線の位置や、映り込む部屋の背景が気になった」「自分が相手にどう見られているか分かりにくいと感じた」という回答が4割を越えた。画面ごしに映る自身の振る舞いやコミュニケーションに不安を感じている学生も一定数いることが分かる。
Webセミナーに参加して感じたことについて尋ねたところ、Web面接と同じく上位二つは「交通費の節約になった」が77.4%、「日程調整がしやすかった」が64.6%とこちらもポジティブな意見が続いた。また、「遠方の企業の説明会にも参加できた」も47.3%と、距離の壁がなくなったことでリーチできる学生が増えていることが分かる。
一方で、31.0%の学生が「社内の様子が分からず、働くイメージがつかみにくかった」と回答した。実際に働く社員のインタビュー動画を公開するなど、社内や社員の様子を伝える工夫をしてみるとよいだろう。
詳細結果はコチラ
今回の調査により、学生がWeb面接のマナーに不安を抱えていることが分かった。採用活動における候補者体験向上は、学生を惹きつける重要な要素となる。採用担当者は今回の調査結果を参考に、不安要素を払拭する働きかけを行ってみてはいかがだろうか。
・調査対象:「あさがくナビ2022」へのサイト来訪者
・調査方法:Web上でのアンケート
・調査期間:2021年8月3日~2021年8月16日
・有効回答数:421名
【参考URL】【2022年卒】Web面接において、「退出するタイミングが分からない」と感じている学生が4割超。Web面接でのマナーや立ち居振る舞いに不安や疑問を抱いている傾向。